後悔
今日は一日雨。
ひんやりしていて、窓を開けていると寒いくらい。
でも、心地良い。
たまにはこういう梅雨らしい日もいいね。
さて、今日の内容は、人の死に関わるもの。
また、僕自身の思いを書いている。
よって、そういうのが好みではない人は読まないほうがいいでしょう。
今日の朝、突然、NZ在住のある人からメールが届いた。
普段、その人からメールが届くことはない。
だから、余程のことなのだろう、と思った。
また、開ける前、あまりいい感じがしなかった。
その予想通り、そこにはまさか、ということが書かれていた。
僕が色々とお世話になった、可愛がってもらっていた人が、昨日、亡くなったとのこと。
正直、信じられなかった。
その人は持病を持っていたとはいえ、平均寿命を考えると、まだまだこれから。
それなのに、突然倒れて、昨日亡くなった。
今年はまだNZに行けておらず、早く行きたい、と思っていたところに、この訃報。
正直、後悔。
周りからなんと言われようと、なんと思われようと、無理してでも行っておけばよかった、と思った。
震災以降、無理のない範囲内で、やりたいことは出来るだけやろう、と決めてやってきたけれど、今回はそれが出来なかった。本当に悔やまれる。
その人との縁は本当にちょっとしたことから始まった。
南島に撮影旅行に行っていた。
その頃はまだまだ駆け出しで、写真集も出ていなかった頃。
Tekapoで撮影していると、二人の男性に声を掛けられた。
何をしているの?って。
僕は撮影をしている、ということで、そういう会話をした。
その日の夜、近くの日本食レストランで食事をしようと思って入ると、そのお二人もいた。
せっかくだからこっち来なよ、ということで、同席させてもらった。
そこから、この方との縁が始まった。
こういうのって、その場限りのことが多いけれど、どこそこに来た時には遠慮なく遊びに来な、と言われた。
最初は遠慮がちに遊びに行っていたけれど、本当に遠慮はいらないということがはっきりわかってからは、何度も遠慮なく遊びに行かせてもらっていた。
確か、写真集が出た後だったと思う。
次が出せなかった状態の時に、お金出すから出してみる?と言ってもらえたことがあった。
とても嬉しい申し出だったのだけれど、さすがにペイ出来る自信がなかったので、お断りさせて頂いた。
そういう感じで、結構僕のことを気にかけてくれる人だった。
最初の切っ掛けは些細な事だったけれど、10何年も関係が続くとは思ってもみなかった。
色々とお世話になっていたので、いつかは恩返しを、と思っていたけれど、僕が思うような恩返しは出来ずじまいだった。
本当に残念に思っている。
昨日のこと。
強引なこじつけかもしれないけれど、虫の知らせ的なことがあったように思う。滅多なことではないので。
昨日、水の入った水筒を、絨毯の上に思いっ切りこぼしてしまった。手が触れて。
蓋をきちんと締めていなかったのが悪かったのだけれど、それでも、普段こんなことはないので、なんでこんなことが起こったのだろう?と思った。
今日の朝のメールを読んで、きっとこれが虫の知らせだったのかも、と思った。
亡くなられた時間はわからないけれど、水をこぼしたのは、その方が亡くなる少し前だったのだと思う。
なんでこれが虫の知らせか?
AKLにいた頃の話。
ある日、共用スペースにある大きな花瓶が急に倒れて、絨毯を水浸しにしたことがあった。
普段は窓を開けていても、その花瓶が倒れるなんていうことは一度もなかった。
ちょっとやそっとでは倒れないくらいの大きさ。
その時、突風のようなものが吹いた。
しばらくしたら、オーナーと親しくしていた人が、事故(と言ってもいいだろう)で亡くなった、という話が入ってきた。
その方は、花瓶が倒れるより前に亡くなっていたようだけれど、きっと親しかったオーナーに知らせるためにそういうことをしたのかな、と、オーナーと話をしたことがある。
その時は自然現象。
今回の僕の場合は、故意ではないにしろ、僕がやらかしてしまったことではあるけれど、同じように水が絡んでいた。
自分の身に滅多にないことが起こるって、何かある、ということなんだ、と思わされた。
メールが届いてから、色々なことを思い出していた。
その人にはやりたかったことがあったのだけれど、それは是非、叶えてほしかったし、それを僕がサポートしたかった。
もう1回位は会って、バカ話をしたかったなぁ。
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