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2015年8月20日 (木)

【復活! 対策編】

【復活! 原因編】

【復活! 対策編】(このページ)

【復活! 役に立ったソフト群】

 

iSSDのハードウェア障害の対策方法。

最初に見つけたのは、

ASUS UX32A not detecting SSD - Cook UoP

ここに、次の大本のアドレスがあった。

UX32VD - iSSD not detected | Page 10 | NotebookReview

そこに書かれていた対策方法は、僕にとっては衝撃的なものだった!(笑)

だって、iSSDをマザーボードから物理的に取り除くという作業だから。

僕はソフトウェア的なことであれば、経験からなんとか出来るけれど、ハードウェア的なことは、接続するとか簡単なことしか出来ない。

それがここでは、半田ごてを使って取り除くという作業。

メーカーはメーカーで、なんでこういう部品を直付けにしてしまったのだろう?と思う。

mSATAのように、取り外し可能にしてくれていればよかったのに。

いや、少なくとも、BIOSでオン/オフ出来るようにしておいてほしかった。

半田ごてを使ったのって、学生時代の技術の授業くらい?

そんなことは自分には出来ない!

まず、本当にiSSDの問題なのかどうか?

本当にそうであれば、踏み切れるけれど、そうではない可能性もある。

ここで究極(?)の選択を迫られることに。

  • 何もしなければ、状況は変わらないので、このUX32VDはただの「箱」化する。いや、薄いから「板」化する
  • なんとかしてiSSDを取り除けたとしても、別の問題が発生する可能性あり
  • この掲示板の通り、無事復活!

さてどうするか・・・

上記3つを延々ループ思考した結果、iSSDを取り除きたい!という結論に。

幸いなことに、半田ごて作業を手伝ってくれる人(その道のプロ)も見つかった。
超ラッキーであった。

用意したもの。

  • 半田ごて(60W、温度的には、150度から200度くらいでいいのでは?とのこと)
  • ラジオペンチ(チップを引っ張り上げるため)もしくは、先がフック状になっている、「頑丈」なピンセット
  • 掃除機

上記のサイトは英語での説明、また、手慣れた人たちのようで、また、英語なのでわかりづらい。

僕側の情報をここにきちんとまとめておきましょう。

あくまで、自己責任で実施して下さい。

本当なら、バッテリーの線を外した状態でやるのが理想なんだけれど、取り外しが面倒だったので、思い切ってそのまま実行。

UX32VDの裏の開け方は、「UX32VD トルクスドライバー」で検索してみて下さい。

蓋を開けるには、普通のプラスドライバーではなく、T5トルクスドライバーという特殊なドライバーが必要。

ホームセンターでも売っているでしょう。

まずは、裏蓋を外し、マザーボードを見てみる。

写真手前側がバッテリー。

赤色枠で囲ったものが、iSSD。

拡大すると、SanDiskの文字が。

チップの中心1cm四方を重点的に熱する。繋がっているのは中心部だけで、そのチップ周りはマザーボードとは繋がっていないよう。

数分、ゴリゴリ動かしながら、温める。

こういうチップは300度位で溶けるらしい。でも、マザーボードのような基板は、700度位まで問題ないとのことで、溶けるのではないか?という心配は不要。

チップが削れるので、カスを時々掃除機で吸い取る。

時々、ラジオペンチでチップをはさみ、左右に軽く揺すりながら引っ張りあげてみる。動きそうだったら、一気に引き上げる。

僕はその作業を「温かく」見守っていた。(笑)

そして、時々掃除機で吸い取り作業。

ただ、なかなかチップが動かないので、最後の方は、僕が半田ごてでチップを温め、「プロ」にラジオペンチで引っ張りあげてもらった。

最後はちょっと力が入った状態で引き上げ、大丈夫?!?!と思うような外れ方をしたのである。(笑)

その時の写真群。

ラジオペンチの時は、僕が半田ごて作業をしていたので、撮影出来なかった。

取り除いた後のマザーボード。

白枠がマザーボード上に。

引剥がしたiSSDの裏側。

真ん中の1cm四方だけが結線されていた。

表側。

何度も引剥がし作業をしたので、削れてしまっている。

改めて裏側。

こんな小さなチップの中にデータが格納されているって、不思議に思う。

20年前のHDDなんて、数GBだったもんね。それが何倍にもなり、このサイズ。

取れたチップを恨めしく思い、蓋を閉め、祈りながら電源ボタンを押した。

結果は、同じ。

回復のブルー画面。

でも、ここでは気にしない。

ほぼ間違いなく、BCDの設定がうまくいっていないはずだから。

手っ取り早く起動出来るものとして、Windows8.1の回復ドライブを起動。

起動した!

もう一つ、別のWindows(【復活! 役に立ったソフト群】で述べる)をUSBで接続して立ち上げる。

起動する!

ということで、結果オーライ!!

原因は、iSSDということだった。

もう一度、回復ドライブを使ってコマンドプロンプトを起動し、BCDの再構築をすると、起動するようになった!!!

これで一安心...

[まとめ]

今回の顛末についてここにまとめておきます。

そして、似たような事例の人はやってみるといいでしょう。

僕と同じ機種に限らず、iSSDのようなハイブリッド式の人にとっても参考になるでしょう。

システムが意味なく固まる、Windowsの起動が遅い、という場合は、HDDやSSDを疑う。

不良セクタがあるか、今回のようにハードウェア障害の可能性大。

僕と同じ機種UX32VDを持っている人、もしくは、他機種、他メーカーの端末でも同じような構成の人で、こういう被害に遭いたくない人は、以下の対策を「事前」にしておくと良い。

  • キャッシュ効果が得られなくなるけれど、ExpressCacheをアンインストールし、iSSDを使用しない
  • 勿体無いからといって、僕のように再利用はしないで放置
  • ソフトウェア的には、こういうことが出来るよう
    http://forum.notebookreview.com/threads/ux32vd-issd-not-detected.679687/page-11

    「Instead of being listed under IDE ATA/ATAPI controllers as an intel controller, it was listed as Standard AHCI 1.0 Serial ATA controller and also ATA Channel 0 and ATA Channel 1. From the BIOS I could see that my main SSD drive was on port 0, so I disabled ATA Channel 1.」

    デバイス・マネージャー上で、該当するATA Channelを無効にすればいいようだ。
    但し、本当にこれで問題がないかは不明。僕のように物理的な障害になった時は、意味が無いかも?
    ただ、使用しなければそうなる可能性は低いので、無効にしておくのが無難

  • とりあえず、システムが無事なうちに、回復ドライブを作成しておく。ドライブをまるごとバックアップ出来る、EaseUs Todo Backupのようなソフトでドライブまるごとバックアップを取っておく。そのためには外付けHDDが必要なので、それを購入
  • PC1台だけでは対処は不可能なので、予備機は必要。今のご時世であれば、安い端末がある。スティックPCやタブレットPC。せめてこういうのが手元にあるといい。また、何台か乗り換えてきた人は、念の為に過去の端末は手元に残しておく
  • 動作を速くしたいのであれば、HDDからSSDへ乗り換え。乗り換え時には色々と注意事項があるけれど、今回の件からは離れるので割愛
  • 今後、こういう構成のPCは購入しない。あと、HDD単体でも、中にSSDが入っていて、キャッシュの役割をするものがあるので、そういうものも購入しない

次に、エラーコード0xc0000225については、次を参考にすると良い。

エラーコード0xc0000225の解決策(Windows 8/8.1) | Ragnite Blue

但し、僕は、

bcdboot C:\windows /s Z: /f UEFI

のところは、

bcdboot c:\Windows /l ja-JP /s b: /f ALL

にした。

ここの真ん中あたりを参照。

上の段は、「Z:」、下の段は「b:」になっているけれど、これはブートマネージャーが存在するボリュームに一時的にドライブレターを当てているだけなので、任意。

前者のページの通りにするなら、

bcdboot c:\Windows /l ja-JP /s Z: /f ALL

となる。

と、以上、復活を遂げた、Zenbook UX32VDでした!

この機種、購入時のことを考えると、ものすごくコストパフォーマンスがよかった。

13.3型フルHDのノングレア、CPUはi5、重量1.5kg弱で薄い、USB3ポート3つ、HDD500GB。

意味があるのかさっぱりわからない、GPUがIntelのHD4000とゲーム用のNVIDIA GeForce 620Mの2つが乗っている。どうやって切り替えしているのだろう?と思うのだけれど、この辺の仕組みはよくわからない...

メモリは2GBと少なかったので、追加。

メモリを除けば、こういう構成って今でもなかなかないし、これと同じような構成のものを今買おうとすると、10万円以上する。

不満2つ。

キーボードがとても打ちづらいところ。これが良ければ、本当に申し分のないPCなのに...

あと、トラックパッドも使いづらい。キーボードを打っている時に当たって反応してしまうし。

普段は、これにモニターを繋いで、Bluetoothキーボード/トラックボールで使っている。

これを手放さないで済んで本当に良かった!

今回の経験で、色んなことを知ることが出来た。

・UEFI+GPTの起動の仕組み。

・diskpartのこと

・BCDのこと

・便利なツール群のこと

最初はわけわからん状態で検索掛けていたけれど、色んな情報を知るにつれ、全てが繋がっていった。

思ったことは、昔の方がシンプルでわかりやすかった。(笑)

今のPCの(起動の)仕組みは、少しでも速く、大容量のデータを扱えるように、ということで、複雑な仕組みになってしまっている。

これはもう、一般の人では理解出来ない範疇だと思う。

なんであれ、ここまでのことがわかったから、今後は少々のことがあっても大丈夫!

だと思う。(笑)

次は、今回の障害でとても役に立った、お世話になったソフト群を紹介。

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