【復活! 対策編】
【復活! 対策編】(このページ)
iSSDのハードウェア障害の対策方法。
最初に見つけたのは、
ASUS UX32A not detecting SSD - Cook UoP
ここに、次の大本のアドレスがあった。
UX32VD - iSSD not detected | Page 10 | NotebookReview
そこに書かれていた対策方法は、僕にとっては衝撃的なものだった!(笑)
だって、iSSDをマザーボードから物理的に取り除くという作業だから。
僕はソフトウェア的なことであれば、経験からなんとか出来るけれど、ハードウェア的なことは、接続するとか簡単なことしか出来ない。
それがここでは、半田ごてを使って取り除くという作業。
メーカーはメーカーで、なんでこういう部品を直付けにしてしまったのだろう?と思う。
mSATAのように、取り外し可能にしてくれていればよかったのに。
いや、少なくとも、BIOSでオン/オフ出来るようにしておいてほしかった。
半田ごてを使ったのって、学生時代の技術の授業くらい?
そんなことは自分には出来ない!
まず、本当にiSSDの問題なのかどうか?
本当にそうであれば、踏み切れるけれど、そうではない可能性もある。
ここで究極(?)の選択を迫られることに。
- 何もしなければ、状況は変わらないので、このUX32VDはただの「箱」化する。いや、薄いから「板」化する
- なんとかしてiSSDを取り除けたとしても、別の問題が発生する可能性あり
- この掲示板の通り、無事復活!
さてどうするか・・・
上記3つを延々ループ思考した結果、iSSDを取り除きたい!という結論に。
幸いなことに、半田ごて作業を手伝ってくれる人(その道のプロ)も見つかった。
超ラッキーであった。
用意したもの。
- 半田ごて(60W、温度的には、150度から200度くらいでいいのでは?とのこと)
- ラジオペンチ(チップを引っ張り上げるため)もしくは、先がフック状になっている、「頑丈」なピンセット
- 掃除機
上記のサイトは英語での説明、また、手慣れた人たちのようで、また、英語なのでわかりづらい。
僕側の情報をここにきちんとまとめておきましょう。
あくまで、自己責任で実施して下さい。
本当なら、バッテリーの線を外した状態でやるのが理想なんだけれど、取り外しが面倒だったので、思い切ってそのまま実行。
UX32VDの裏の開け方は、「UX32VD トルクスドライバー」で検索してみて下さい。
蓋を開けるには、普通のプラスドライバーではなく、T5トルクスドライバーという特殊なドライバーが必要。
ホームセンターでも売っているでしょう。
まずは、裏蓋を外し、マザーボードを見てみる。
写真手前側がバッテリー。
赤色枠で囲ったものが、iSSD。
拡大すると、SanDiskの文字が。
チップの中心1cm四方を重点的に熱する。繋がっているのは中心部だけで、そのチップ周りはマザーボードとは繋がっていないよう。
数分、ゴリゴリ動かしながら、温める。
こういうチップは300度位で溶けるらしい。でも、マザーボードのような基板は、700度位まで問題ないとのことで、溶けるのではないか?という心配は不要。
チップが削れるので、カスを時々掃除機で吸い取る。
時々、ラジオペンチでチップをはさみ、左右に軽く揺すりながら引っ張りあげてみる。動きそうだったら、一気に引き上げる。
僕はその作業を「温かく」見守っていた。(笑)
そして、時々掃除機で吸い取り作業。
ただ、なかなかチップが動かないので、最後の方は、僕が半田ごてでチップを温め、「プロ」にラジオペンチで引っ張りあげてもらった。
最後はちょっと力が入った状態で引き上げ、大丈夫?!?!と思うような外れ方をしたのである。(笑)
その時の写真群。
ラジオペンチの時は、僕が半田ごて作業をしていたので、撮影出来なかった。
取り除いた後のマザーボード。
白枠がマザーボード上に。
引剥がしたiSSDの裏側。
真ん中の1cm四方だけが結線されていた。
表側。
何度も引剥がし作業をしたので、削れてしまっている。
改めて裏側。
こんな小さなチップの中にデータが格納されているって、不思議に思う。
20年前のHDDなんて、数GBだったもんね。それが何倍にもなり、このサイズ。
取れたチップを恨めしく思い、蓋を閉め、祈りながら電源ボタンを押した。
結果は、同じ。
回復のブルー画面。
でも、ここでは気にしない。
ほぼ間違いなく、BCDの設定がうまくいっていないはずだから。
手っ取り早く起動出来るものとして、Windows8.1の回復ドライブを起動。
起動した!
もう一つ、別のWindows(【復活! 役に立ったソフト群】で述べる)をUSBで接続して立ち上げる。
起動する!
ということで、結果オーライ!!
原因は、iSSDということだった。
もう一度、回復ドライブを使ってコマンドプロンプトを起動し、BCDの再構築をすると、起動するようになった!!!
これで一安心...
[まとめ]
今回の顛末についてここにまとめておきます。
そして、似たような事例の人はやってみるといいでしょう。
僕と同じ機種に限らず、iSSDのようなハイブリッド式の人にとっても参考になるでしょう。
システムが意味なく固まる、Windowsの起動が遅い、という場合は、HDDやSSDを疑う。
不良セクタがあるか、今回のようにハードウェア障害の可能性大。
僕と同じ機種UX32VDを持っている人、もしくは、他機種、他メーカーの端末でも同じような構成の人で、こういう被害に遭いたくない人は、以下の対策を「事前」にしておくと良い。
- キャッシュ効果が得られなくなるけれど、ExpressCacheをアンインストールし、iSSDを使用しない
- 勿体無いからといって、僕のように再利用はしないで放置
- ソフトウェア的には、こういうことが出来るよう
http://forum.notebookreview.com/threads/ux32vd-issd-not-detected.679687/page-11「Instead of being listed under IDE ATA/ATAPI controllers as an intel controller, it was listed as Standard AHCI 1.0 Serial ATA controller and also ATA Channel 0 and ATA Channel 1. From the BIOS I could see that my main SSD drive was on port 0, so I disabled ATA Channel 1.」
デバイス・マネージャー上で、該当するATA Channelを無効にすればいいようだ。
但し、本当にこれで問題がないかは不明。僕のように物理的な障害になった時は、意味が無いかも?
ただ、使用しなければそうなる可能性は低いので、無効にしておくのが無難 - とりあえず、システムが無事なうちに、回復ドライブを作成しておく。ドライブをまるごとバックアップ出来る、EaseUs Todo Backupのようなソフトでドライブまるごとバックアップを取っておく。そのためには外付けHDDが必要なので、それを購入
- PC1台だけでは対処は不可能なので、予備機は必要。今のご時世であれば、安い端末がある。スティックPCやタブレットPC。せめてこういうのが手元にあるといい。また、何台か乗り換えてきた人は、念の為に過去の端末は手元に残しておく
- 動作を速くしたいのであれば、HDDからSSDへ乗り換え。乗り換え時には色々と注意事項があるけれど、今回の件からは離れるので割愛
- 今後、こういう構成のPCは購入しない。あと、HDD単体でも、中にSSDが入っていて、キャッシュの役割をするものがあるので、そういうものも購入しない
次に、エラーコード0xc0000225については、次を参考にすると良い。
エラーコード0xc0000225の解決策(Windows 8/8.1) | Ragnite Blue
但し、僕は、
bcdboot C:\windows /s Z: /f UEFI
のところは、
bcdboot c:\Windows /l ja-JP /s b: /f ALL
にした。
ここの真ん中あたりを参照。
上の段は、「Z:」、下の段は「b:」になっているけれど、これはブートマネージャーが存在するボリュームに一時的にドライブレターを当てているだけなので、任意。
前者のページの通りにするなら、
bcdboot c:\Windows /l ja-JP /s Z: /f ALL
となる。
と、以上、復活を遂げた、Zenbook UX32VDでした!
この機種、購入時のことを考えると、ものすごくコストパフォーマンスがよかった。
13.3型フルHDのノングレア、CPUはi5、重量1.5kg弱で薄い、USB3ポート3つ、HDD500GB。
意味があるのかさっぱりわからない、GPUがIntelのHD4000とゲーム用のNVIDIA GeForce 620Mの2つが乗っている。どうやって切り替えしているのだろう?と思うのだけれど、この辺の仕組みはよくわからない...
メモリは2GBと少なかったので、追加。
メモリを除けば、こういう構成って今でもなかなかないし、これと同じような構成のものを今買おうとすると、10万円以上する。
不満2つ。
キーボードがとても打ちづらいところ。これが良ければ、本当に申し分のないPCなのに...
あと、トラックパッドも使いづらい。キーボードを打っている時に当たって反応してしまうし。
普段は、これにモニターを繋いで、Bluetoothキーボード/トラックボールで使っている。
これを手放さないで済んで本当に良かった!
今回の経験で、色んなことを知ることが出来た。
・UEFI+GPTの起動の仕組み。
・diskpartのこと
・BCDのこと
・便利なツール群のこと
最初はわけわからん状態で検索掛けていたけれど、色んな情報を知るにつれ、全てが繋がっていった。
思ったことは、昔の方がシンプルでわかりやすかった。(笑)
今のPCの(起動の)仕組みは、少しでも速く、大容量のデータを扱えるように、ということで、複雑な仕組みになってしまっている。
これはもう、一般の人では理解出来ない範疇だと思う。
なんであれ、ここまでのことがわかったから、今後は少々のことがあっても大丈夫!
だと思う。(笑)
次は、今回の障害でとても役に立った、お世話になったソフト群を紹介。
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