そういえば・・・
今日はほぼ曇り空。
とある場所を車で走っていた。
ある案内板を見て、頭の中で読んだ。
「・・・・・・・」
なんか聞き覚えがあるような・・・
あ、そういえば・・・
と、思い出した。
せっかくここまで来たんだから、そこに立ち寄ってみよう、と思って立ち寄ってみた。
それがこの場所!
いきなり石仏一杯で驚かれたかもしれませんね。(笑)
ここは、加西市にある五百羅漢。
一つとして同じ顔の仏様はおらず、「親が見たけりゃ北条の西の五百羅漢の堂に御座れ」という歌が残っている場所。
それだけ、一杯石仏があるのである。
僕がこの場所を知ったのは、写心展でのこと。
ある人と、有名なお寺の話をしていた時、とある場所の、これまた一杯石仏がある場所の話題になった。
その時に、だったら、加西にある五百羅漢、いいですよ。
優しい顔の石仏が一杯で、自分と同じ顔が見つけられるかも、と。
実際は、上記の歌のように、自分自身というより、亡くなった親の顔を見たいなら、五百羅漢で親の顔と同じ仏様を探せ、ということらしい。
自分の顔はなかなか認識しづらいしね。(笑)
確か、紅葉もあったはず、と思って行ってみた。
駐車場には車は止まっていない。
どうやら僕だけのようだ。
入口。
さっそく紅葉のお出迎え。
拝観料200円を払い、中へと進む。
おお、本当に石仏が一杯!
本当に同じ顔がないね。
きっと、一つ一つ、違う人が彫ったのだろう。
紅葉も絡めて。
ここも色がくすんでいる...
壊れていても、そのまま。
いや、これはある意味、圧巻。
おおざっぱに数えてみた。(笑)
一列がだいたい20体ほど。
おおよその列数を掛けてみると・・・
うん?500もないぞ?400くらい?
500は一つの象徴数字かな?
まぁ、なんであれ、数が多いのは確か。
これでもうちょっと日差しがあったら。
そうそう、ここに到着するまでは曇り空。
が、ここに到着して入ると、太陽が顔を見せてくれた。
但し、薄雲状態だったので、そんなに日差しは強くなかった。残念。
もうちょっと日差しがあれば、印象的に撮れるのに。
と、こういう撮影をしていると、おばさま3人が入って来て賑やかに会話している。
お城好きの人がいるようで、あと1箇所だけ行っていないとか言っていたな。
下から仰いでみる。
全部の顔はさすがに見られないけれど(苦笑)、しっかり見れば、自分の顔があったかな?
自分で見つけるより、自分の顔を知っている別の人に探してもらったほうがいいかもね。
ズラーッと整列。そして、奥に紅葉。
この右側、何かに似ていると思った。
子泣きじじい?(笑)
彫っているというより、削っただけのようなものもある。
これがキレイな色だったら...
仏様のボス達。
左から、倶生神、阿弥陀如来、普賢菩薩、釈迦如来、文殊菩薩、大日如来、そして、炎魔王。
エンマって、こんな字もあるんだね。
主だった如来、菩薩がここにおわす。
倶生神ってなんだろう?と思って調べてみたら、「倶生神(くしょうじん)は、人の善悪を記録し死後に閻魔大王に報告 するという2人の神のこと」だって。
ちなみに、変換では「ぐしょうしん」で出てきた。
五百羅漢を堪能し、帰ろうと思って、受付前を通り過ぎると、ここを管理している方が出てきて、雑談をすることになった。
何百回、何千回と聞かれているだろうけれど、やはりこの質問を。(笑)
本当に500体あるのですか?
実際は、400ほどとのこと。
おお、僕の読みが当たった!
昔は500くらいあっただろうとのこと。
廃仏毀釈やら何やらで、壊されたものもあるとか。
それで、数は減ったとのこと。
もともとは、こうやって集められていたわけではなく、境内に点在していたものを、あとで集めてこうやって配置したとのこと。
あと、これがいつ出来たか、作られたかはわかっていないらしい。
時代としては室町時代らしいけれど。
結構昔だけれど、綺麗に残っているね。
由来が不明なため、残念ながら、国の指定文化財にはならないのだそうだ。
国の指定文化財になるには、きちんとした由緒や由来がないとダメらしい。
ということで、市の指定文化財止まり。
この管理人の方、とても気さくな方で、色んな話をさせて頂いた。
僕のつまらん(?)話にも、そうですか、なんて応答してくれたし。
もし、何か疑問があったら、遠慮なく彼に尋ねるといいでしょう。
そうそう、紅葉のことだ。
色がくすんでいて、今年はダメだったんですね?と聞くと、いいえ、盛りの時は綺麗でしたよ、と。
どうやら、盛りは過ぎてしまったから、ああいう色になったのだそうだ。
今年の紅葉はどこも早めだったみたいね。
25日からライトアップをする予定だけれど、紅葉の見頃が終わっているのに、困ったものだ、とおっしゃっていた。
自然相手は難しいね。
あと4日でどう変わってしまうのだろう?
と、ちょっとした観光が出来てよかったよかった。
人が人を呼ぶ法則が発動。
僕がいる間、合計3組の方がいらしていた。
たまたま通った道路で写心展で知ったここのことを思い出し、立ち寄ることになろうとは。
縁とタイミング、面白いね。
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