Thunderbirdを「自力」で移行する
朝、窓を開けると、雲が綺麗に染まっていた!
横棒のオレンジ色の雲ではなく、その上にある黄金色の雲が綺麗だった。
下側、空が輝いているような雲だった。
今日は薄曇りの日。
朝はちょっと寒いかな、という感じだったけれど、お昼頃には暖かくなった。
もしかしたら、梨のお兄ちゃんたち、フリーマーケットに出店していないかな?と思って姫路の大手前公園に行ってみた。
いなかった...
そりゃぁ、そんなにしょっちゅう、向こうから来られないわな。(笑)
姫路城。
モコモコ雲がいい感じ。
姫路城の来場者、以前に比べれば落ち着いたね。
たまたま、駐車場の方を通りかかったのだけれど、色んな地域のナンバー。
PCネタ。
今のご時世、ほとんどの人はスマホでメール管理をしているんだろうね。
僕はもっぱらPC。
だから、メールソフトは必須。
Thunderbirdを使わせてもらっている。
最新バージョンは、52.x。
45.xから一気にバージョン番号が上がった。
ネットの情報を見ていると、このバージョンアップではトラブルが色々とあったようだ。
メールが送信できない(アドオン絡み)。
アドオンが動かない。
等々。
セキュリティーのことを考えると、バージョンアップするのがいいのだけれど、アドオンが動かないというのはとても困る!
結構重宝しているものもあるし。
だから、数ヶ月、バージョンアップしないでいた。
でも、この際だ、どうせ動かないアドオンがあるなら、アドオンを整理する意味で、バージョンアップしよう、と思って、バージョンアップすることを決意。
ただ、今の環境でそのままバージョンアップしてデータがグシャグシャになるのも嫌なので、まずは、ポータブル版で検証することに。
52.xのものに、今使っているアドオンをインストール。
ほとんどのものがインストールできなかった。(泣)
こりゃダメだ、と思ったけれど、念のために、45.xにインストールされた状態でバージョンアップしたらどうか?と思ってやってみた。
お、問題ない??
どうやら、新規にインストールは出来ないようだけれど、バージョンアップであれば、そのまま継続して使えそうというのがわかった。
その後、色々と検証した結果、アドオンを綺麗にするためにも、ツールに頼らず、「自力」でプロファイルを移行することにしてみた。
今回は、バージョンアップのためにそうしているけれど、これは、プロファイルを新規に作り直したい時でももちろん使える。
興味のある人は、以下をどうぞ!
まずは、準備。
と、その前に、Thunderbirdのプロファイルがどこにあるか確認というか、その場所を開きましょう。
もし、それがわからない、なんていう人がいたら、残念ながら、下記の手順はちょっと敷居が高いかも。
とりあえず見てみて、やれそうだったら、やってみて下さい。
もちろん、プロファイルの場所をネットで探してからになりますが。
なんであれ、このやり方は、自己責任でお願いします。
(0) 準備
まずは、現在の環境の設定関連を控えておきましょう。
僕のこのやり方では、そういう設定関連は自動で戻すものではないので。
Thunderbird自体の設定(オプション)、各アドオンの設定等。
アドオンの中には、設定をエクスポート出来るものもあると思うので、あればそういうのを活用しましょう。
(設定ファイルとして存在しているものもある。Stylishとか、Quicktextとか。)
設定をいちいち手書きで控えるのが大変だったら、スクリーンショットを撮って、保存しておくといいでしょう。
こういうのを残しておけば、後日、万が一の時にも使えるからね。
(1) プロファイルのバックアップ
現在の状態を、別のドライブに丸ごとバックアップをしておきましょう。
これをしておかないと、後で泣きを見ることになるかもしれないので。
Thunderbirdは終了した状態でね。
(2) プロファイルのリネーム
バックアップしたら、そのPCには、同じものが2つあることになる。
バックアップの方は、絶対に触らないように。
触るのは、この元々のプロファイル。
参照するだけで、書き換えはしないけれど。
区別するために、元々のプロファイルを「移行元」、新しく作るものを「移行先」とする。
その移行元のフォルダ名を、適当な名前に変更。
「Profile」という名前だったら、「Profile_old」とか「Profile_(今日の日付)」とか。
(3) プロファイルと同じフォルダを作成
同じ場所に、移行先となる同じプロファイル名のフォルダを作る。
移行元を「Profile_old」にしたのなら、「Profile」というフォルダを作成。
(4) Thunderbird45.xを起動。新規のプロファイルが作られる
そうして、Thunderbirdを起動。
そうすると、まっさらの環境ができる。
当然、ここには何もない。
アカウントを作るか?とか出てくるけれど、キャンセルで。
(5) 必要なアドオンをインストール
その状態で、必要なアドオンをインストール。
あ、これは、Mozillaからダウンロードしておきましょう。
ローカルに全てのアドオンをダウンロードしておけば、一気にインストールできるし。
この時点では、とりあえずインストールするだけ。
もしかすると、古いアドオンは、45.xでもインストールできないかもしない。
僕の方でもそういうのがあったし。
もしかしたらやり直しがあるかも?と思う人は、ここで一旦Thunderbirdを終了し、その新しいプロファイルをバックアップしておくと、やり直しの手間が省けるでしょう。
(6) アカウント設定の移行
さぁ、ここからが本番!
移行元のプロファイル・フォルダの中に、「pref.js」があるので、それをテキスト・エディタで開く。
Windows標準のメモ帳ではなく、できれば、機能のいいテキスト・エディタを使うといいでしょう。
例えば、Meryとか。
もし、そのファイルを開いた時に、日本語が文字化けしていたら、「UTF-8」で読み直ししましょう。
次に、「user_pref("mail.」を検索。
この1行目から、最後の行まで丸ごとコピー。
アカウントが多い人は、数百行のコピーになるでしょう。
次に、移行先の「pref.js」を開く。
同じく、「user_pref("mail.」を検索。
こっちは、1行目から最後まで削除し、先ほどコピーしたものをペースト。
全て置き換える。
そして、保存。
保存する時は、くれぐれもご注意。
「UTF-8 BOM無し」で保存するようにしましょう。Meryではそれが出来る。
ちなみに、これは、アカウントの設定情報だけであって、パスワードは移行されない。
(7) カレンダーの移行
これは、カレンダーLightningを使っている人向け。
移行元の「pref.js」の中で、「user_pref("calendar.」を検索。
1行目から最後までコピー。
次に、移行先の「pref.js」を開く。
同じく、「user_pref("calendar.」を検索。
こっちは、1行目から最後まで削除し、先ほどコピーしたものをペースト。
全て置き換える。
これらのデータは、カレンダーの実体というより、インデックス。
設定していたカテゴリーやカレンダー名が入っている。
そして、保存。
保存する時は、くれぐれもご注意。
「UTF-8 BOM無し」で保存するようにしましょう。
次に、カレンダーの実体をコピーする。
フォルダ「calendar-data」を探し、その中のファイルをコピーし、移行先の同フォルダにペースト。
これで、カレンダー関連の移行は完了。
(8) フィルターの移行
フィルターを使っている人向け。
カスタム・ヘッダーを作っていた人は、「pref.js」から移行する。
「user_pref("mailnews.customHeaders"」を検索し、その行をコピーし、移行先の同じ場所に上書きペースト。
そして、保存。
保存する時は、くれぐれもご注意。
「UTF-8 BOM無し」で保存するようにしましょう。
ここでは特に何もしないけれど、メッセージ・フィルターの設定ファイルは、「Mail\Local Folders\msgFilterRules.dat」である。
僕のメールは、全て「ローカル・フォルダ」の中に入れているのでこうなっている。
メールをサーバごとに管理している人は、そのフォルダの中にあるようです。
後で、メール・データは丸ごとコピーするので、ここでは特に何もしなくていいけれど、個別にバックアップを取りたい、という時があるかもしれないので、その時のために知っておくといいでしょう。
(9) メール・データの移行
ほとんどの人は環境を触っていないと思う。
メール・データの実体は、「Mail」フォルダの中。
IMAPの人は、「ImapMail」のようです。
移行先の「Mail」 or 「ImapMail」フォルダは、リネームするか削除。
上書きすると問題が起こるといけないので、そうした方がいい。
そこに、移行元の「Mail」 or 「ImapMail」フォルダをコピーし、ペースト。
(10) アドレス帳の移行
プロファイル・フォルダの直下に、「mab」という拡張子のファイルがあるので、それを移行先にコピー。
(11) Thunderbird起動
これで、移行は完了!
では、Thunderbirdを起動しましょう!
ちょっとドキドキすると思う。(笑)
ほとんどの人が、起動時にメールを読み込むようにしていると思うので、各メールアドレスのパスワードが要求されると思う。
ここでパスワードを入れてしまうと、メールがダウンロードされてしまう。
もしかしたら、移行に関して不都合があるかもしれないので、キャンセルしておくのが無難。
問題ない、と思った時に、パスワードを入れましょう。
(12) Thuderbirdを52.xにバージョンアップ
いよいよ大詰め。
ヘルプから、バージョンアップしましょう!
再起動を掛けて、果たしてちゃんと動くか?
(13) Thuderbird自体の設定変更
ここから地道な作業。(笑)
以前のThunderbirdの設定を手入力でしていきましょう!
(14) アドオンの設定変更
アドオンも同様に、設定していきましょう!
(15) 動作確認
アドオンやら何やらの動作確認。
問題なければ、メールを受信し、メール・アドレスのパスワードを入れていきましょう!
ということで、お疲れ様でした。
こうすれば、余計な情報が引き継がれないので、とても綺麗なプロファイルが出来上がる。
なんでこうしたかと言うと、MozBackupというフリーソフトではうまくいかなかったから。
いや、環境は回復できたけれど、結局、移行元の「ゴミ」もそのまま戻ってしまい、これでは意味がないな、と思ったので。
「pref.js」を眺めて、めぼしいところに目をつけて、アカウト情報やカレンダー情報を移行すると、すんなりうまくいった。
なんだ、意外と楽なんだ、と思った次第。(笑)
これでThunderbirdをスリム化出来た。
別PCに移行する時は、単純にプロファイルのフォルダをそのままコピーすればいいだけ。
ちょっと復習。
メールの実体は、「Mail」 or 「ImapMail」フォルダ。
アドレス帳は、プロファイル・フォルダ直下の「*.mab」ファイル群。
カレンダーの実体は、「calendar-data」の中のファイル。
フィルタのファイルは、「msgFilterRules.dat」。
Thunderbirdの環境は「pref.js」ファイルなので、何かの時のために、定期的にバックアップするといいでしょう。
これでスッキリしたし、バージョンアップできてよかった!
さて、今後のバージョンではどうなるのだろう?
Thunderbirdも下火になってきているからねぇ。
アドオンがドンドン対応されなくなると困るんだけれど。
Firefoxはもっと深刻だよねぇ。
Webエクステンションがどうなるやら。
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