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2017年9月23日 (土)

Thunderbirdを「自力」で移行する

朝、窓を開けると、雲が綺麗に染まっていた!

横棒のオレンジ色の雲ではなく、その上にある黄金色の雲が綺麗だった。

下側、空が輝いているような雲だった。

今日は薄曇りの日。

朝はちょっと寒いかな、という感じだったけれど、お昼頃には暖かくなった。

もしかしたら、梨のお兄ちゃんたち、フリーマーケットに出店していないかな?と思って姫路の大手前公園に行ってみた。

いなかった...

そりゃぁ、そんなにしょっちゅう、向こうから来られないわな。(笑)

姫路城。

モコモコ雲がいい感じ。

姫路城の来場者、以前に比べれば落ち着いたね。

たまたま、駐車場の方を通りかかったのだけれど、色んな地域のナンバー。

PCネタ。

今のご時世、ほとんどの人はスマホでメール管理をしているんだろうね。

僕はもっぱらPC。

だから、メールソフトは必須。

Thunderbirdを使わせてもらっている。

最新バージョンは、52.x。

45.xから一気にバージョン番号が上がった。

ネットの情報を見ていると、このバージョンアップではトラブルが色々とあったようだ。

メールが送信できない(アドオン絡み)。

アドオンが動かない。

等々。

セキュリティーのことを考えると、バージョンアップするのがいいのだけれど、アドオンが動かないというのはとても困る!

結構重宝しているものもあるし。

だから、数ヶ月、バージョンアップしないでいた。

でも、この際だ、どうせ動かないアドオンがあるなら、アドオンを整理する意味で、バージョンアップしよう、と思って、バージョンアップすることを決意。

ただ、今の環境でそのままバージョンアップしてデータがグシャグシャになるのも嫌なので、まずは、ポータブル版で検証することに。

52.xのものに、今使っているアドオンをインストール。

ほとんどのものがインストールできなかった。(泣)

こりゃダメだ、と思ったけれど、念のために、45.xにインストールされた状態でバージョンアップしたらどうか?と思ってやってみた。

お、問題ない??

どうやら、新規にインストールは出来ないようだけれど、バージョンアップであれば、そのまま継続して使えそうというのがわかった。

その後、色々と検証した結果、アドオンを綺麗にするためにも、ツールに頼らず、「自力」でプロファイルを移行することにしてみた。

今回は、バージョンアップのためにそうしているけれど、これは、プロファイルを新規に作り直したい時でももちろん使える。

興味のある人は、以下をどうぞ!

まずは、準備。

と、その前に、Thunderbirdのプロファイルがどこにあるか確認というか、その場所を開きましょう。

もし、それがわからない、なんていう人がいたら、残念ながら、下記の手順はちょっと敷居が高いかも。

とりあえず見てみて、やれそうだったら、やってみて下さい。

もちろん、プロファイルの場所をネットで探してからになりますが。

なんであれ、このやり方は、自己責任でお願いします。

(0) 準備

まずは、現在の環境の設定関連を控えておきましょう。

僕のこのやり方では、そういう設定関連は自動で戻すものではないので。

Thunderbird自体の設定(オプション)、各アドオンの設定等。

アドオンの中には、設定をエクスポート出来るものもあると思うので、あればそういうのを活用しましょう。
(設定ファイルとして存在しているものもある。Stylishとか、Quicktextとか。)

設定をいちいち手書きで控えるのが大変だったら、スクリーンショットを撮って、保存しておくといいでしょう。

こういうのを残しておけば、後日、万が一の時にも使えるからね。

(1) プロファイルのバックアップ

現在の状態を、別のドライブに丸ごとバックアップをしておきましょう。

これをしておかないと、後で泣きを見ることになるかもしれないので。

Thunderbirdは終了した状態でね。

(2) プロファイルのリネーム

バックアップしたら、そのPCには、同じものが2つあることになる。

バックアップの方は、絶対に触らないように。

触るのは、この元々のプロファイル。
参照するだけで、書き換えはしないけれど。

区別するために、元々のプロファイルを「移行元」、新しく作るものを「移行先」とする。

その移行元のフォルダ名を、適当な名前に変更。

「Profile」という名前だったら、「Profile_old」とか「Profile_(今日の日付)」とか。

(3) プロファイルと同じフォルダを作成

同じ場所に、移行先となる同じプロファイル名のフォルダを作る。

移行元を「Profile_old」にしたのなら、「Profile」というフォルダを作成。

(4) Thunderbird45.xを起動。新規のプロファイルが作られる

そうして、Thunderbirdを起動。

そうすると、まっさらの環境ができる。

当然、ここには何もない。

アカウントを作るか?とか出てくるけれど、キャンセルで。

(5) 必要なアドオンをインストール

その状態で、必要なアドオンをインストール。

あ、これは、Mozillaからダウンロードしておきましょう。

ローカルに全てのアドオンをダウンロードしておけば、一気にインストールできるし。

この時点では、とりあえずインストールするだけ。

もしかすると、古いアドオンは、45.xでもインストールできないかもしない。

僕の方でもそういうのがあったし。

もしかしたらやり直しがあるかも?と思う人は、ここで一旦Thunderbirdを終了し、その新しいプロファイルをバックアップしておくと、やり直しの手間が省けるでしょう。

(6) アカウント設定の移行

さぁ、ここからが本番!

移行元のプロファイル・フォルダの中に、「pref.js」があるので、それをテキスト・エディタで開く。

Windows標準のメモ帳ではなく、できれば、機能のいいテキスト・エディタを使うといいでしょう。

例えば、Meryとか。

もし、そのファイルを開いた時に、日本語が文字化けしていたら、「UTF-8」で読み直ししましょう。

次に、「user_pref("mail.」を検索。

この1行目から、最後の行まで丸ごとコピー。

アカウントが多い人は、数百行のコピーになるでしょう。

次に、移行先の「pref.js」を開く。

同じく、「user_pref("mail.」を検索。

こっちは、1行目から最後まで削除し、先ほどコピーしたものをペースト。

全て置き換える。

そして、保存。

保存する時は、くれぐれもご注意。

「UTF-8 BOM無し」で保存するようにしましょう。Meryではそれが出来る。

ちなみに、これは、アカウントの設定情報だけであって、パスワードは移行されない。

(7) カレンダーの移行

これは、カレンダーLightningを使っている人向け。

移行元の「pref.js」の中で、「user_pref("calendar.」を検索。

1行目から最後までコピー。

次に、移行先の「pref.js」を開く。

同じく、「user_pref("calendar.」を検索。

こっちは、1行目から最後まで削除し、先ほどコピーしたものをペースト。

全て置き換える。

これらのデータは、カレンダーの実体というより、インデックス。

設定していたカテゴリーやカレンダー名が入っている。

そして、保存。

保存する時は、くれぐれもご注意。

「UTF-8 BOM無し」で保存するようにしましょう。

次に、カレンダーの実体をコピーする。

フォルダ「calendar-data」を探し、その中のファイルをコピーし、移行先の同フォルダにペースト。

これで、カレンダー関連の移行は完了。

(8) フィルターの移行

フィルターを使っている人向け。

カスタム・ヘッダーを作っていた人は、「pref.js」から移行する。

user_pref("mailnews.customHeaders"」を検索し、その行をコピーし、移行先の同じ場所に上書きペースト。

そして、保存。

保存する時は、くれぐれもご注意。

「UTF-8 BOM無し」で保存するようにしましょう。

ここでは特に何もしないけれど、メッセージ・フィルターの設定ファイルは、「Mail\Local Folders\msgFilterRules.dat」である。

僕のメールは、全て「ローカル・フォルダ」の中に入れているのでこうなっている。

メールをサーバごとに管理している人は、そのフォルダの中にあるようです。

後で、メール・データは丸ごとコピーするので、ここでは特に何もしなくていいけれど、個別にバックアップを取りたい、という時があるかもしれないので、その時のために知っておくといいでしょう。

(9) メール・データの移行

ほとんどの人は環境を触っていないと思う。

メール・データの実体は、「Mail」フォルダの中。
IMAPの人は、「ImapMail」のようです。

移行先の「Mail」 or 「ImapMail」フォルダは、リネームするか削除。

上書きすると問題が起こるといけないので、そうした方がいい。

そこに、移行元の「Mail」 or 「ImapMail」フォルダをコピーし、ペースト。

(10) アドレス帳の移行

プロファイル・フォルダの直下に、「mab」という拡張子のファイルがあるので、それを移行先にコピー。

(11) Thunderbird起動

これで、移行は完了!

では、Thunderbirdを起動しましょう!

ちょっとドキドキすると思う。(笑)

ほとんどの人が、起動時にメールを読み込むようにしていると思うので、各メールアドレスのパスワードが要求されると思う。

ここでパスワードを入れてしまうと、メールがダウンロードされてしまう。

もしかしたら、移行に関して不都合があるかもしれないので、キャンセルしておくのが無難。

問題ない、と思った時に、パスワードを入れましょう。

(12) Thuderbirdを52.xにバージョンアップ

いよいよ大詰め。

ヘルプから、バージョンアップしましょう!

再起動を掛けて、果たしてちゃんと動くか?

(13) Thuderbird自体の設定変更

ここから地道な作業。(笑)

以前のThunderbirdの設定を手入力でしていきましょう!

(14) アドオンの設定変更

アドオンも同様に、設定していきましょう!

(15) 動作確認

アドオンやら何やらの動作確認。

問題なければ、メールを受信し、メール・アドレスのパスワードを入れていきましょう!

ということで、お疲れ様でした。

こうすれば、余計な情報が引き継がれないので、とても綺麗なプロファイルが出来上がる。

なんでこうしたかと言うと、MozBackupというフリーソフトではうまくいかなかったから。

いや、環境は回復できたけれど、結局、移行元の「ゴミ」もそのまま戻ってしまい、これでは意味がないな、と思ったので。

「pref.js」を眺めて、めぼしいところに目をつけて、アカウト情報やカレンダー情報を移行すると、すんなりうまくいった。

なんだ、意外と楽なんだ、と思った次第。(笑)

これでThunderbirdをスリム化出来た。

別PCに移行する時は、単純にプロファイルのフォルダをそのままコピーすればいいだけ。

ちょっと復習。

メールの実体は、「Mail」 or 「ImapMail」フォルダ。

アドレス帳は、プロファイル・フォルダ直下の「*.mab」ファイル群。

カレンダーの実体は、「calendar-data」の中のファイル。

フィルタのファイルは、「msgFilterRules.dat」。

Thunderbirdの環境は「pref.js」ファイルなので、何かの時のために、定期的にバックアップするといいでしょう。

これでスッキリしたし、バージョンアップできてよかった!

さて、今後のバージョンではどうなるのだろう?

Thunderbirdも下火になってきているからねぇ。

アドオンがドンドン対応されなくなると困るんだけれど。

Firefoxはもっと深刻だよねぇ。

Webエクステンションがどうなるやら。

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