子どもの好き嫌い
9月に入ってからは、一転して、雲の多い日が続くねぇ。
この記事を読めば、子育て、というか、子どもへの食の考え方がとても気楽になると思う。
子どもの好き嫌いは「偏食」ではない【前編】 – マイナビ農業
子どもの好き嫌いは「偏食」ではない【後編】 – マイナビ農業
色んな健康法を勉強してきたけれど、日本人には、この記事のもとになっている幕内秀夫さんの考え方が一番しっくり来ると思う。
彼の訴えていることは、あまりにも当たり前で、オーソドックスすぎるので、つまり、他の健康法のように奇をてらった目を引くようなものではないので、なーんだ、と思うかもしれないけれど、僕も、結局、こういうところに戻ってきた、というか、考え方になった。
この記事に関して言うと、子どもに対しては、別に凝ったものを作らなくていい。
子どもが食べたいものは、自分を成長させるためのもの。
この記事では、子どもは「甘いもの」が好き、と書かれている。
それを本能的に、と。
確かにそうなんだよね。
この記事には書かれていない観点で、少し書いてみよう。
生物学的、細胞的に言うと、僕たちの身体には、大きく2つの細胞に分類される。
一つは、解糖系、もう一つは、ミトコンドリア系。
それぞれ役割が違っている。
子どもの頃、つまり、成長期には、解糖系の細胞が優位で、成長が落ち着いた大人になると、ミトコンドリア系の細胞が優位になる。
それぞれ全く役割が違うし、それを履き違えると、いわゆる、「病気」というものになる。
解糖系の細胞とはなにか?
この文字の中に含まれているように、糖を餌にして成長する細胞。
とてもエネルギーが必要だし、その糖を餌に、爆発的に細胞は成長していく。
だから、子どもはどんどん、目に見えて大きくなっていく。
一方、ミトコンドリア系の細胞は、そういう糖を餌にして成長するものではなく、エネルギーを蓄えるというか、維持する役割り。
そういう細胞が優位なので、大人になってから成長する、大きくなる、ということはほとんどなくなる。
だから、解糖系が優位の子ども時代は、甘いものが大好き!
それが「本能的」と言われているもので、甘いものを摂取して、それをエネルギー、栄養にして成長しようとしている。
一方、大人になって、ミトコンドリア系の細胞が優位なのに、子ども時代と同じように、甘いものを食べ続けていくと、病気になる。
いわゆる、ガンや糖尿病のような生活習慣病になる。
大人になると、そういう甘いものは、さして必要性がないのである。成長する必要性がないから。
だから、身体は、無駄な糖分を排出しようとして、そういう風に、病気という形で発症させる。
ただ、誤解してはいけないのが、幕内さんも書いている通り、甘いものでも、自然な食品の甘いものか、不自然な食品の甘いものか、これがとても大事。
前者は、ご飯のような炭水化物の甘み、ジャガイモやサツマイモ、南京のようなデンプン系の甘みのこと。
後者は、(白)砂糖の入った加工食品全般。
子どもは、本能で甘いものが好き、と言っても、与えられれば、そして、美味しければ、なんでも食べてしまう。
うちの子は甘いものが好きでぇ、なんて言って、お菓子ばかり与えていると、当然、成長の妨げになるだけではなく、大人と同じような病気になってしまう。
極論言えば、甘くても、自然な食品であれば、少々多めに与えても問題ない。
子どもは動き回って、エネルギーを発散し、その分のカロリーを消費するから。
でも、不自然な甘さの加工食品ばかりを摂取させていると、先述の通り、大人と同じような生活習慣病になるだろうし、成長もおかしくなってしまう。
子どもは「偏食」と言っても、この記事の通り、自然な食品に関しては、偏食は大いに結構。
大人になってから好むような、苦いものなんかは、無理して食べさせなくていい。
もちろん、食べるなら食べさせてあげればいい。
野菜を食べさせたいなら、甘みのあるものを食べさせればいいし。
でも、不自然な甘さの加工食品ばかり食べる「偏食」は、決して子どもにとってはよくない。
生物学的には、こういう仕組みになっている、ということを理解していれば、子どもに何を食べさせればいいか、というのは明確になるので、毎日の献立に悩むことはない。
極論、毎日同じようなものでも、子どもが美味しいと感じていれば、何だっていいのである。(笑)
子どもはそこまで、メニューのことは考えていない。
文句を言いながらも、美味しければ絶対に食べるから。(笑)
色んなことを勉強して思ったけれど、本当に、人間の身体の仕組みというか、生物の仕組みって、面白く出来ているなぁ、と思う。
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