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2018年12月25日 (火)

感涙 その2

この記事を書く切っ掛けというか、前振りと言っていいか、伏線と言っていいか、そういうのがあった。

8月末に、あるソフトウェア会社の人からメールがあった。

以前、僕が書いたその会社のソフトを使った記事を見たことが切っ掛けだったようだ。

そのメールの内容は、その会社の別製品をレビューしてくれないか、というもの。

その製品というのは、ここ数日話題にしている、ファイル復旧ソフト。

僕が写真を扱っている、ということもあってか、そういう話が来たようだ。

ぶっちぇけ、日常において、ファイルを復旧することなんて、ほとんどない、というか、滅多にない。

仕事に関して言うと、そんなことがあってはならない!

事故はともかく、自分が操作する上で、そういうことはあってはならないのである。

また、安易にそのレビューを請け負ったとしても、適当にファイルを削除して、ファイルが復旧しました!では、「面白くも」なんともないと思う。

こういうソフトを使う時って、かなり「切実」な状況。

こういう言い方は変かもしれないけれど、そういう状況で救い出してこそのソフトだと思うし、レビューになると思う。

そういう感じのことを返信し、その時は辞退させてもらった。

こういうソフトを使うことにならないことを願っていたけれど、それが実際に起こってしまったのである。(苦笑)

今回間違って消してしまったファイルは、何が何でも復旧させたいというものではなく、なくなったらなくなったで仕方ない、と諦めがつくもの。

でも、復旧出来るなら、それはそれで嬉しい。

色んな復旧ソフトを使ってみて、今回僕が間違って消してしまったファイルは、復旧しづらい、というのがわかった。

・メディア・ファイルである
・ファイルサイズが数十GBである

ちょっと普通ではないものなので、物は試し、そのソフトを使って復旧出来るかどうかやってみよう、レビューする価値はあるだろう、ということで、その担当者に昨日メールした次第。

昨日はクリスマス・イヴ。

人によっては、クリスマス休暇を取っているかもしれない、だから、直ぐに返事は来ないかも、と思っていたら、あっという間に返事が来た。

これには驚き。

事情を説明し、製品版のシリアル・ナンバーを送って頂いた。

素早い対応に感謝である!

ということで、今回のその製品のレビューは、意図的に作った環境で試したものではなく、実際にファイルを削除してしまった環境での、本当に復旧できるかどうかの「ガチレビュー」である。

よって、画像ファイルにはボカシがかなり入っていることはご容赦願いたい。

今回、使わせて頂いたソフトは、EaseUS社の「EaseUS Data Recovery Wizard」。

この会社の製品は、HDDやデータ関連ではとても有名。

僕も何度も、その手の製品のお世話になった。

でも、このData Recovery Wizardは、一度も使ったことがない。

使わないのが一番なのは言うまでもないこと。(笑)

前置きがかなり長くなった。

ようやく本題で、「ガチレビュー」したいと思う。

今回復旧したいのは、

・数十GBのメディア・ファイル

一般的な復旧ソフトでは、復元が難しいらしい。

いくつかのソフトでは、ファイル名は出てきても、そのファイル容量は0バイト表示で、復旧出来なかった。

実は、復旧の可能性を探っている時(担当者に連絡する前)に、無料版をインストールして、復旧の可能性を探っていた。

このソフトだけが、ファイル名、ファイル容量とも表示されていた。

ということは、復旧できる可能性が高い?

そういう考えもあって、担当者に連絡し、レビューすることにした次第。

まず、お試しということであれば、体験版をインストールしよう。

インストール作業はとても簡単なので、ここでは割愛。

そうそう、データ復旧において、一番大事なことは、

・削除したドライブに対して、それ以上操作、特に、書き込み処理、は行わないこと

これが一番重要。

ただ、一般的には、OSと同じドライブにデータを入れていることが多いと思う。

その場合は、操作をしない、というのは難しい。

OSが裏で色んな書き込み処理をしているから。

一縷の望みを持って、出来るだけ早くOSをシャットダウンし、別のPCでそのHDDを読み込み、復旧作業をするのがいいだろう。

今回の僕のように、物理的にHDDがOSとは別であれば、幸い。

そのHDDに書き込み処理を行わないのであれば、この手のソフトをインストール出来る。

願わくば、この手のソフトは、インストール式ではなく、インストールしなくて済むポータブル式のほうが有り難いんだけれどね。

さて、インストールが終了したら、ソフトを起動。

すると、この画面が出てくる。

一番上に、OSが入っているドライブ。

その下に、PCに接続されているHDDが表示されている。

一番下の「場所の指定」というのは、削除したファイルがどのフォルダーに入っていたか明確である場合、ここでそれを指定してあげるといい。

そうすれば、検索の時間短縮になる。

今回、僕の場合は、あるフォルダ内のフォルダ/ファイルを削除したので、時間節約も兼ねて、こちらを選択。

そのフォルダーやファイルが入っていた親のフォルダーを選択。

すると、そのフォルダー名が表示される。

そして、右下の「スキャン」ボタンを押すだけ。

ものすごーく簡単。

画面が変わると、すぐにスキャン結果が表示される。

ものの数分、いや、数十秒で、上記のように、そのフォルダー内で消されたフォルダーやファイルが表示される。

かなり速い検索結果だと思う。

フォルダー構成もそのまま。

ボカシが多くて恐縮だけれど。

その下に、ファイルの種類によって分けられた分類名と数が表示されている。

目的のものが見つかったら、「■」ボタンを押して、スキャンを中止してもいいだろう。

このソフト、どうやら、2段階で検索しているようだ。

最初は、簡易検索。

それで一通り表示したら、時間の掛かるディープ検索。多分...

それ以上必要なければ、中止していい。

今回対象となったHDDは、3TB。

だからか、検索に8時間弱掛かると出ている。

中止ボタンを押したら、検索結果を改めてまとめてくれる。

無料版を使用し、この結果が出た時、驚いた。

ファイル名、ファイルサイズとも出ていたからね。

ここまで具体的に出ていれば、復旧する可能性が大なのでは?と思うよね?(笑)

ご覧の通り、MKVファイルとISOファイル。

それぞれ、30GB超の大きいファイル。

では、ISOファイルの方を復元してみることに。

そのファイルを選択し、右下の「リカバリー」ボタンを押す。

すると、どこに復旧するファイルを保存するかのダイアログが出てくる。

復旧先を指定。

当然だけれど、絶対に、同じドライブを指定しないように!

必ず、違うドライブを指定しよう。

あ、ちなみに、この画像は、リアルタイムで取得した画像。

つまり、後で同じことを繰り返して取得した画像ではなく、本当に回復するか?とドキドキしながらやっている時に取得したものである。

リカバリーが始まると、このように、日時が名前となったフォルダを作ってくれる。

リカバリー中の画面。

そして、完了。

約38GBのファイルが、10分ほどで復旧完了!

思った以上に速くて、これにも驚いた。

エクスプローラーを開いて、保存先を見せてくれる。

フォルダ構成もそのままなので、元に戻す場合は楽だよね。

で、中身の方は??

問題なさそうだ!

ISOファイルとして、沢山のファイルをまとめているので、全てのファイルをチェックしていないけれど、どうやら問題なさそう。

復旧を諦めていただけに、この復旧には、感涙 その2、である!

MKVファイルの方も復旧。

これも、10分程度で元通り。

ファイルを確認したけれど、問題なし!

メディア・ファイル、しかも、こんなに大きなファイルが復旧出来たというのは、本当に嬉しいし、有り難い!

ということで、復旧に関してのレビューは、これで終了。

あれ?あまり「切実感」がなかった??(苦笑)

まぁ、一応、目処はついていたし、画像は別として、このレビューは、復旧後に書いているからね。

これを踏まえて、ユーザーの立場で、僕はこういうアドバイスをする。

まずは、時間が掛るけれど、無料で有用で有能な、昨日記事に書いたPhotoRecを使ってみる。

これはポータブル式なので、USBメモリでも何でもいいので、削除したファイルが入っているドライブ以外に展開し、起動すればいい。

そして、空き容量のあるHDDを別途用意。

OSをシャットダウンなくても、そのまま使えるので、有り難い。

もし、このソフトでも復旧しないなら、僕が今回レビューしている「EaseUS Data Recovery Wizard」を使ってみるといいだろう。

いきなりお金を払うのではなく、まずは無料版で、復旧の可能性を探り、今回の僕のように、ファイル名、ファイル容量が出てきたら、そして、それを復旧するのに支払うだけの価値がある、と判断したら、この製品を購入して復旧するといいと思う。

ちなみに、無料版では、500MBまで復旧可能。

他の製品を試していないからわからないけれど、この2つのソフトがあれば、大概のファイルは復旧可能なのではないだろうか?

とりあえず、転ばぬ先の杖、ということで、これら2つのソフトをインストールしておくといいかもしれない。

以上。

下記は、この製品の他の機能を見てみる。

今回は、フォルダ指定で検索をした。

一般的には、ドライブに対して検索をかけると思う。

それをやってみた。

一番最初の画面で、対象となるドライブを選択して、「スキャン」ボタンを押すと、この画面になる。

この結果もあっという間に表示される。

フォルダー構成もそのまま。

これを見ていて、あれ?と思った。

この状態は、現状、HDD内に存在している(見えている)フォルダやファイルと、削除済みのフォルダやファイルが混在している状態。

「フィルター」をクリックすると、「すべてのファイル」がチェックされている。

この状態だと、区別が付きづらいので、「紛失ファイル」を選択。

すると、対象となるものだけが表示される。

あと、「フィルター」をかけて、絞り込むことも出来る。

復旧するファイルが多い場合は、こういう機能も役に立つだろう。

ファイルを復旧するだけではなく、既存ファイルを別のHDDにフォルダー構成をそのまま維持した状態でコピーしたい時にも使えると思う。

ちょっとした応用的な使い方だね。

フィルターを使わなくても、削除済みのファイルだけを見たかったら、左画面の上にある「削除されたファイル」をクリックすればいい。

フォルダやファイルの表示のさせ方を変えられる。

検索欄の下に、3つボタンがある。

右端をクリックすると、プレビュー画面が出てくる。

そのファイルが、画像や動画であれば、こうやってプレビュー出来る。

プレビュー出来るということは、ほぼ問題なく復旧出来る、ということだろう。

以上が、このソフトの大まかな機能紹介。

ちなみに、他の削除済みのファイルも復元してみた。

問題なし!

最後は、終了する時に出てくる「セッション保存」について。

時間が掛かりそう、一時的に中断しないといけない、という場合もあると思う。

その時に、現在の状態を保存しておくといい。

このソフトを終了しようとすると、「セッションを保存する」ダイアログが出てくる。

「保存」ボタンを押せば、保存先を聞いてくる。

自分の好きな場所に保存するといい。

デフォルトは、このソフトの「SaveScan」フォルダーの中。

保存中の画面。

保存完了。

という感じである。

さすが、製品版だけあって、融通の効く機能が色々とあって有り難いね。

余計なことをしてみた。

ネットワークドライブは見られるか?と思って、マウントしてみたけれど、見られなかった。

物理的にPCに接続されているドライブだけが対象となるようだ。

以上で、本当にレビュー終了。

8月末にもらったメールがこんな風に繋がるなんて思いもしなかった。(苦笑)

こんなことはしょっちゅうあってはならないことだけれど、転ばぬ先の杖、ということで、情報だけでも知っておくといいと思う。

メーカーさんに一つお願い。

すごく良いソフトなので、インストール式だけではなく、ポータブル式としても動作するプログラムを用意してほしい!

試用版は、使用制限を設ける関係で、ポータブルとしては提供出来ないんだとは思うけれど。

そこをなんとか工夫をして!

本当にファイルが復旧出来てよかった。

そして、迅速に対応してくれた担当者の方には感謝!

EasUS社にも感謝!

これで、止まっていた作業を再開出来る。

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