Edgeの共存とIEモード
昨日の夕方から雨。
思ったより早く雨が上がって、有り難かった。
Chromium版EdgeとEdgeHTML版Edge(Edge Legacy)を共存させる方法、そして、Chromium版EdgeでのIEモードの動かし方がわかったので、それらを紹介。
以前調べた時は、どちらもグループポリシー・エディタを使うやり方で、面倒だった。
更に、Windows 10 Homeでは、グループポリシー・エディタは、標準では使えないので、そもそも出来ない。
意外と簡単に、とは言っても、レジストリ・エディタを使うので、初心者にはちょっと、という感じかもしれないけれど、レジストリ・エディタを扱える人なら、簡単に出来る。
これらを参考にさせてもらった。
「Microsoft Edge(Chromium)」と「Edge レガシ」を共存させる方法。【Windows 講座】 - WPTeq
Windows10で新旧のMicrosoft Edgeを共存させる方法(レジストリ設定) | 4thsight.xyz
どちらもやり方は同じ。
直接レジストリ・エディタを編集するか、コマンドラインで必要な情報を追加するかの違い。
詳細は上記を見てもらうとして、簡単に書いておく。
- Chromium版Edgeの個人情報「C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Microsoft\Edge」フォルダを、念のためバックアップ
- Chromium版Edgeをアンインストール
- レジストリ・エディタで、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft」を開く
- 左側の画面で、「EdgeUpdate」としてキーを新規作成
- 右側の画面で、「Allowsxs」を新たな値「DWord(32ビット)」として作成。それを「1」とする
- レジストリ・エディタを終了
- 再度、Chromium版Edgeをインストール
レジストリ・エディタでの表示はこんな感じ。下記は、画像を切り貼りしているので、実際の見え方とは違う。
すると、こんな感じで、Chromium版EdgeとEdge Legacyのアイコンが出来る。
それぞれをクリックすれば、それぞれが起動する!
もしくは、そのアイコンをデスクトップにドラッグ&ドロップし、そのショートカット・キーを好きなフォルダに置いておけば、そこから起動出来る。
こんなに簡単に共存できるとは!
2020年10月25日追記。
どうやら、Windows 10 October 2020 Update、通称「20H2」を当てると、Edge Legacyは起動出来なくなるよう。
こういう記事を発見。
How to Run Microsoft Edge Legacy in Windows 10 October 2020 Update
レジストリを削除する必要があるようだ。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\EdgeUpdate\ClientState\{56EB18F8-B008-4CBD-B6D2-8C97FE7E9062}
を見つけ、 - その中にある「BrowserReplacement」を削除。
そうすれば、Edge Legacyは起動するようになる。
このレジストリを削除する時は、念のため、エクスポートしておこう。
次に、Chromium版EdgeをIEモードで動かす方法。
※このやり方は面倒なので、追記を参照のこと。
これも、どちらも同じやり方。
Here's how you can open websites in IE Mode on Microsoft Edge - MSPoweruser
How to open websites in IE Mode in Microsoft Chromium Edge
簡単に解説。
どうやら、「edge://flags」のやり方では出来なくなったよう。2020年5月25日現在。
レジストリを変更するやり方がいいみたい。下記追記。
古くなった情報は、取り消し線にしている。
- Chromium版Edgeを起動する
- ロケーションバーに、「edge://flags」を入力
- 検索ボックス内で、「internet」と入力し、「Enable IE Integration」を探す
- プルダウンメニューの中から「IE mode」を選択する
- 一旦終了する
- レジストリ・エディタを起動
- 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft」に移動
- 新規キー「Edge」を追加
- 新たな値として、「InternetExplorerIntegrationLevel」を「REG_DWORD」として作成し、「1」を追加
- レジストリ・エディタ終了
- 「"C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\msedge.exe" --ie-mode-test」として、コマンドプロンプトから起動するか、新たにショートカット・アイコンを作成
- それを立ち上げる
- すると、「サポートされていないコマンドラインフラグ:--ie-mode-testを使用しています。これにより、安定性およびセキュリティに関するリスクが生じます。」というメッセージが現れる。
- その状態で、なんらかのWebサイトを開く
- ブラウザの右上のメニューボタン「・・・」をクリックし、「その他のツール」を開き、「サイトをInternet Explorerモードで開く」を選択
- すると、「このタブに示されるすべてのサイトは、Internet Explorerモードで開かれます。」と表示される
これで、Chromium版EdgeをIEモードで動かす設定は完了!
一応、それぞれの図を。
「edge://flags」の画面。この設定はなくなった模様。
IEモードで開くメニュー。
本当にIEモードなの?と思う人は、
のような場所を開くか、
ブックマークレット(ブックマークやお気に入り)として、「javascript:alert(navigator.userAgent);」を登録し、それをクリックすると、
Chromium版Edgeだと、こういうユーザー・エージェントが表示される。
IEモードだと、こうなる。
ちゃんと、IEのユーザー・エージェントになっているね。
こんな簡単に、Edge LegacyとChromium版Edgeが共存でき、Chromium版EdgeをIEモードで動作させることが出来るようになるとは。
情報提供、有り難うございました!
2021年6月追記。
レジストリを変更しなくても、どうやら、もっと簡単にIEモードを使えるようになったようだ。
「設定」を開き、「既定のブラウザー」をクリック。
「Internet Explorerモードでサイトの再読み込みを許可」をオンにするだけ。
なんでこんな場所に???
適当なページを開き、画面右上のメニューをクリックして、「その他のツール」-「Internet Explorerモードで再度読み込む」をクリックすると、
そのページがIEモードで再読み込みされる。
ページ上部には、
こんな感じのメッセージが表示される。
終了を押せば、IEモードは終了する。
ちなみに、ユーザー・エージェントは、上記と同じだ。
使うかどうかはともかく、簡単に設定出来るようになったのはいいね。
でも、一つ問題が...
Edge Legacyに、引数を渡して起動させるやり方がわからない。
以前であれば、「start microsoft-edge:URL」とか、「cmd.exe /c start microsoft-edge:URL」で出来ていたけれど、上記の状態でこれを実行すると、Chromium版Edgeの方で起動してしまう。
Edge Legacyは、「start shell:AppsFolder\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe!MicrosoftEdge」で起動させることは出来るけれど、これに引数は渡せないようだ。
考えられることを色々とやってみたけれど、どうも、引数を読み取らないように変更されている?
確認も兼ねて、予備機にこの記事のことをする途中にテスト。
まずは、Chromium版Edgeをアンインストール。
その状態で、Chrome Legacyで、「start microsoft-edge:URL」「start shell:AppsFolder\Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe!MicrosoftEdge URL」を実行。
問題なし。
そして、この記事のことをした状態で、Chrome Legacyで、後者を実行。
ダメ。
ということは、Chromium版Edgeと共存していると、Chrome Legacyでは、引数を受け付けないように変更されているようだ。
今後は、Chrome LegacyにURLを渡して起動させることは出来ないということだ。残念...
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