メールでチャット風
薄雲ではあったけれど、今日も朝からいい天気。
また、予報より気温は高くなった。
暈が出ても良さそうな空だった。
天気は下り坂ではないからか、出ないかな、と思っていたけれど、夕方前に、うっすらと出た。
この少し前は、もうちょっとはっきりしていたんだけれどね。
面白いソフトウェアを知った!
メールでチャット風を実現するソフト。
メールでのやり取りなのに、チャットをやっているのとほぼ同じように出来るものだ。
「Delta Chat」というもの。
The e-mail messenger - Delta Chat
これは、メールの送受信の結果(メール本文)を、チャット風に表示してくれるソフトウェア。
インターフェースがチャット風になっているけれど、実体は、メールのやり取りなのである。
題名しか表示されていない味気ないメール・クライアントのメール本文をチャット風に表示することによって、堅苦しさを取っ払い、とっつきやすくしたソフトウェアと言っていいと思う。
新たなサービスへの加入、そういうサービスで新たなユーザを作成する必要はなく、IMAP対応の自分のメールアドレスがあれば、大概の場合は問題なく使える(ようだ)。
さっそく、簡単に説明。
インストールが終了し、自分のメールアドレスを登録すると、下記のような画面になる。
画面右上の3つの点をクリックし、「新規チャット」を選択。
やり取りしたい相手のメールアドレスを登録すれば、個人チャット開始。
インターフェースは、日本語化出来るけれど、機械翻訳のようで、変な日本語もあるし、英語のままのところもある。
対個人だけではなく、グループ・チャットも可能。
送信されたメールの宛先を見ると、グループに登録したメールアドレスが全て表示されるので、知らない人同士をグループとして登録する場合は注意。
上記の画面では、自分以外3人(3つのメールアドレス)を登録し、それぞれからメッセージを受け取ったところ。
個人登録したメールアドレスを、グループ化するという感じだ。
グループ・チャットの画面に表示されたメッセージは、個人の画面には表示されない。
写真や動画も添付できる。
LINEが提供するようなスタンプ(機能)はないけれど、絵文字はある。
スタンプのようなものが必要であれば、自分でスタンプを用意して、それを貼り付ければいいよね。(笑)
長文は省略され、クリックすれば、別ウインドウで表示される。
長文は、「...」と略され、それをクリックすると、別ウィンドウで全文表示される。
上記は、メール・マガジンを転送し、表示してみたところ。
メニューの中に、開発者ツールというのがあったので、もしや、と思ったら、案の定、Electronで作成されたもののようだ。
だから、Windows上では、プロセス数もそれなりにあるし、メモリも若干食い気味。
GmailやHotmailのように、セキュリティのあまり厳しくないメールサーバでざっくりと使ってみた感想としては、すこぶるいい!
画面を見ているだけだと、メールでやり取りしているようには思えない。
チャットそのもの。
Delta Chatでも見られるし、メールサーバにメールとして保存されているので、メールソフトでも見られる。
Delta Chatの環境がなくても、そのメールサーバにログイン出来れば、相手とやり取りすることが可能。
これは、他のチャット・サービスにはないメリットだと思う。
以下、僕が感じたことを書いてみる。
【メリット】
- 設定さえしてしまえば、他のチャット・アプリ同様の動きなので、違和感なし
- 実体は、メールでのやり取りなので、履歴がメールサーバに全て残る
- やりとりしたメッセージ(メール)は、「Delta Chat」フォルダに自動で移動してくれる
- チャットを管理しているサーバはないので、データの漏洩問題はない
- また、退会処理とか退会前にやりとりしたデータをExportするとか、そういうことをする必要性がない
- チャット・サービスだと、その会社からの広告があるけれど、それがない
- 相手がDelta Chatであれば、こちら側はDelta Chatを導入しなくても、メールソフトでもやり取りができる(注意事項は後述)
- マルチ・プラットフォーム(Windows、MacOS、Android、iOS、Linux)
【デメリット】
- 有名どころのメールサーバは、セキュリティ管理が厳しいので、設定・導入にひと手間必要
Provider Overviewに、対処方法が載っている。が、基本は海外のもの - 新規メッセージ取得の更新頻度がよくわからない。可能なら、更新(新規メッセージ確認)ボタンがあればいいと思う
【注意事項】
Delta Chat同士で使っている分には問題ないだろうけれど、もし、Delta Chat対メールソフトで使用する場合は、以下の点に注意。
メールソフトで新規メール作成して送信しても、Delta Chatの方では認識してくれない。
一度、Delta Chatからメール(メッセージ)を送信してもらい、それに対して返信するのがベター。
細かい話だけれど、仕組みとしては、「References: <メールアドレス>」と「In-Reply-To: <メールアドレス>」というヘッダー情報がないものは受け付けてくれないようだ。
但し、設定で通信を「All」にすれば、読み取ってくれるが、それはチャット・メッセージとして認識されず、つまり、「Delta Chat」フォルダに自動で移動してくれず、受信フォルダに残ったままとなる。
チャット・グループを作った場合、送られてくるメールのヘッダー情報を見てみると、「Chat-Group-ID」「Chat-Group-Name」というものがあった。
これを見てそのグループ内で表示しているんだね。
次に、もし、2つ以上のデバイスで、同じメールアドレスを使用し、同期したい場合は、次のようにする必要性がある。
まず、一つ設定し、そのデータをExport(設定の中の一番下にある)する。別の端末に、そのデータをImport(最初の画面のアカウント作成画面)すればいい。
しかし、僕がやった、WindowsとAndroidでは、問題があった。
Windowsの設定をExportし、AndroidでImportしても、状態は復元されなかった。
一方、Androidで設定したものをExportし、Windowsの方にImportすれば問題なかった。
(もしかしたら、僕の環境だけかもしれない。)
2つのデバイスで、どちらにも、自分の送信したメッセージ(画面で言えば右側のメッセージ)を表示させたい場合は、設定の中の「Send copy to self」を有効にする必要性がある。そうすれば、それぞれのデバイス(WindowsでもAndroidでも)で、自分の送信として表示されるようになる。
Delta Chat自体を起動していないと、もちろん、受信はしない。Delta Chatを起動すると、タイミングが良ければ、未受信のものを受信してくれる。時々、受信してくれないこともあるようだ。きちんと同期させたいなら、どちらも常に起動状態にしておくのが望ましい。
と、こんな感じ。
今の日本だと、ほとんどの人が、仲間内のやり取りはLINEになっていると思う。
そういうサービスが嫌だ!絶対に加入したくない!という人、でも、メールソフトを起動してやり取りするのも煩わしい、でもでも、気軽に連絡を取り合いたい、という人にとっては、メールの汎用性とチャットの気軽さ両方を兼ね備えた、いいとこ取りのこのDelta Chatはいいと思う。
メールを表示するソフトウェアであっても、堅苦しい従来のものと違うインターフェースを提供することにより、楽しくやり取り出来る、というのがいい。
ちょっとした工夫で、ここまで変わるものなんだ、と思わされた。
なかなか面白いソフトウェアだ。
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