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2021年7月26日 (月)

Androidのカメラアプリ撮り比べ その4

午後過ぎくらいまでは雲多めだったけれど、その後は快晴。

 

僕がインストールしたGCam(Google Camera)

GCam - BSG's Google Camera port (com.google.android.GoogleCamMGC) 8.1.101.345618084 APK Download by BSG - APKMirror

って、青が不自然。

ホワイトバランス、色温度が高すぎて、空の色がおかしい。

どうにかならんか、と思って検索していて、「本命」はこれだったのか!という情報を見つけた。

このスレッド。

Themes / Apps / Mods - Gcam for Redmi 9T (lime) | XDA Forums

日本では発売されていない、9Tのlimeという機種のスレッド。
このlimeを調べてみると、どうやら、グローバル版のよう。
違いは電話通信の周波数だけだろうから、ほぼ同じと考えてよさそう。

そこを読んでいると、GCamはこれを入れればいい、というのが書かれていた。

それ用のGCamのダウンロード・ページがこれ。

Google Camera Port: BSG apks

どうやら、このWebサイトは、GCamの総本山と言っていい場所のようだ。

ネットで見ていると、GCamって、色んなバージョン(?)があって、どれを入れていいかわからない。

このページにあるものは、BSGのMGCというもののようだ。

これを書いている時点での最新バージョンは、一番上のもので、「BSG: MGC_8.1.101_A9_GV1l」というもの。
最後のGV1lは、バージョンによって変わる。

これをクリック(タップ)すると、ダウンロードするページに遷移。

BSG: MGC_8.1.101_A9_GV1l

先ほどのスレッドを読むと、ファイル名が「ENG.apk」で終わっているもの、つまり、「com.google.android.GoogleCameraEng」をダウンロードしてインストールすればいいとのこと。

一杯種類があるけれど、何が違うのだろう?
推測するに、カメラのハードウェアの違い??

本当に大丈夫なのだろうか?と思いながらインストール...

そして、起動。

おお!これはすごい!!

スレッドに書かれていた通りで、Xiaomi Redmi 9Tの3つのレンズ、広角(4800万画素)、超広角、マクロの選択ボタンが現れた!
シャッターボタンの上の3つ。0.6(超広角)、0.9(マクロ)、1.0(広角)がそれ。

これは、僕が入れた青がおかしい方のGCamにはなかったもの。

これで、3つのレンズを使える!

設定画面を開くと、全てではないにしろ、日本語化されている。ほとんど英語だけれどね。

また、設定出来る内容も随分と違う。

ちなみに、きちんと調べると、以前入れたGCamは、「com.google.android.GoogleCamMGC」というもので、ここのものではないものだったようだ。

もう、これだけでも満足なのだけれど、それ以上に感激したのがこれから述べること。

最初は、設定画面で、Blueの色を変更して色々と試していた。

が、もっといい方法はないのだろうか?と思って、画面を見ていると、Configファイルを読み込む機能がある。

先ほどの、バージョンが一杯並んでいるダウンロード画面の右側を見ると、「configs」というリンクがあり、これをクリックすると、それぞれの機種に最適化(?)されたConfig(設定)ファイルがあるようだ。

Config Files for BSG 8.x

Xiaomiの機種を探してみると、いくつかあり、その中に9Tはあるのだけれど、とりあえず、1個1個クリックして開いてみる。

気になったのが、一番最後の「Xiaomi Redmi Note 9S / Pro」というもの。
これを見ると、「PowerShot-BSG-A9-GVu--by-GL-Foto-Mobile.xml (Focused on real colours)」と書かれている。

僕の注意を引いたのが、「Focused on real colours」というもの。

青の表現がちょっとと思っていただけに、余計にこれは気になる。

ということで、機種は違うけれど、9Tに読み込んでみる。

注意事項としては、念のため、GCamのデフォルト設定、もしくは、自分で既に設定してしまっているなら、その設定を保存しておこう。
そうしないと、上書きされて、また最初から設定をやり直す羽目になる。
デフォルトの設定を保存しておけば、いつでも、初期化出来るし、他のConfigファイルも試せるしね。

撮影してみてビックリ!

ここまで劇的に変わるのか...と。

適当に外を撮影。

撮影した写真の右下側にあるものをトリミングしてみた。
レンズの歪みやら何やらがよく出る場所だ。

まずは、9Tの純正のカメラアプリ。

結構解像されている。
色々とテスト撮影していて、純正のカメラアプリもそんなに悪くないじゃない、なんて思ったのである。(笑)

これが、GCamの初期状態。

上記と比較してもわかるように、アンテナがちょっとぼやけている。
これだったら、純正のカメラアプリの方がいい、と思うのである。

それが、色再現にこだわったというConfigファイルを読み込むと!

!!!
劇的に変わった!!

左上の壁の模様もくっきり見える。
純正のカメラアプリの方は、のっぺりしている。

別のものでも。

初期状態。

色再現のConfigファイル。

あまりにも違い過ぎてビックリである。
ここまで変わるのか、と。

空の色も問題なし。
色再現を頑張ってやった、というだけのことはある?!(笑)

色再現だけではなく、こういうディテールの再現にもこだわって、最適化されたConfigファイルなのだろう。

GCamって、こうやって、設定を相当いじらないと性能を最大限に引き出せないようだ。

ただ、気になったのが、色再現のConfigファイルを読み込んでも、設定画面では何かを触った、という感じがしない。
ほとんどがデフォルト状態。

でも、ファイルの中を見ると、色々と書かれている。
設定画面に現れていない設定値が書かれている。

で、色再現のConfigファイルを読み込んで、自分用に設定を変更し、保存。
そのファイルと元の色再現のConfigファイルを比較すると、消えてしまっている設定値がある。

これがちょっと曲者。

どうやら、読み込むのは問題ないけれど、GCamにはない設定があると、それは消えてしまうようだ。

だから、Configファイルを読み込んで、設定を変えて、それを保存しても、次は同じようには再現されない。

では、どうするか?

面倒だけれど、ConfigファイルXMLを開いて、必要な設定を追加していくしかない。

そうすれば、それを読み込めば、自分にとって必要な環境を再現出来る。
また変更したら、同じようにして、XMLファイルに必要な設定を書き込む。

これが注意点だ。

とりあえず、以前に比べれば、色再現もディテールもきちんと表現されているので、これでよし!(笑)

そうそう、ポイントは、HDRをオンにしておくこと。
これをしていないと、最大限の効果が得られない。

あと気になったのは、レンズ3つを使えるようになったのはいいけれど、4800万画素は使えない。

あのWebサイトを見てみると、こういうページを見つけた。

eszdman's 48MP Fix Magisk Modules

これをすれば、4800万画素が使えるようになる?

なんか面倒そうなので、これはやっていない。

今回のConfigファイルの件だけでも十分だし、どうしても必要なら、純正のカメラアプリの方を使えばいいし。

Configファイルを読み込んだ後に、設定しておくといいものを列挙しておく。
必須ではないけれど、好みで。

設定画面最初のページ
・カメラの音=オフにすれば、シャッター音はしない

設定ー詳細設定
・HDR+ コントロール=オンにすれば、カメラのメニューの中に、HDRを切り替えるメニューが出る

設定ーGlobal
・JPEG Compression=100%にすれば、普通のJPEGで保存。それ以外の数値にすると、GoogleのJPEG圧縮技術で、さらに圧縮される。
見た目はほとんど変わらないので、ファイルサイズを少しでも小さくしたい人は、デフォルトのままでいいと思う
・Auto Night Sight=夜景モードをメニューに表示

あとは、Modulesの中の各レンズの設定の中で、必要なものを変更する。

但し、先述の通り、設定を変えて、保存しても、全て保存されない。
そのまま使い続ける分には問題ない(と思う)。

とりあえず、こんな感じかな。

 

ここまで写真が変わったのだから、改めて撮影比較してみようと、昨日、また姫路城に行ったのである!

コンデジ。

純正のカメラアプリ。

GCam。

以前のGCamで気になった空の色は、違和感なし。
さすが、色再現にこだわっただけのことはある?!(笑)

こうやってみると、純正のカメラアプリもかなり頑張っているのがわかる。

これまでは、コンデジの方がいい、と思っていたけれど、GCamがここまで変わってしまうと、コンデジの方の粗さが目立つようになった。(笑)

ちなみに、純正のカメラアプリの4800万画素。

純正のカメラアプリの超広角。

GCamで使えるようになった超広角。

次は、接写。

純正のカメラアプリ。

GCamでもマクロレンズが有効になったので、同じように寄ることが出来る。

とまぁ、こんな感じ。

今までは、これだったら、コンデジの方がいい、と思っていたけれど、今回の件で、印象は随分と変わってしまった。

だからと言って、9Tのカメラを常用するか、と言われれば、しないと思う。

理由は簡単、9Tには、ズーム機能がないから。
拡大は出来るけれど、それはトリミングしているだけだしね。

常に広角で撮影するなら常用もありだけれど、そうもいかない。

広角で撮影するなら、比較のためにも、コンデジ、9T両方で撮影するかもしれない。

あと、気になっているのが、Configファイルで、9Tのもの。

これも読み込んで、どう違うのかも見てみたいと思っている。

それにしても、GCamにConfigファイルを読み込むだけで、ここまで劇的に変わるとは思いもしなかった。

もうちょっと続けよう。(笑)

さすがに、カメラを多用していると、電池の消耗が激しかった。

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