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2021年12月23日 (木)

リマスタリング

朝しばらくは雲が多かったけれど、しばらくすると晴れ上がり、薄い青だったけれど、綺麗な青空が見えた。

 

昨日、Valentina Lisitsaの月光のことをちょっと書いて、聴き直したら、音をどうにかしたいと思った。

もっとクリアーに、というか、自分好みの音にしたいって。
音の範囲が狭いというか、広がりを感じられない。また、クリアーさもほしい。
それらを改善したい。

こういうことをするのをリマスタリングって言うんだろうね。

以前、そういうことをやろうとしたけれど、断念した。

改めて調べてみると、Audacityを使ってのリマスタリングの方法を知ることが出来た。

Audacity ® | Free, open source, cross-platform audio software for multi-track recording and editing.

そこに書かれている通りのことをやらなかったけれど、自分のやり方はこういう感じ。

・EQフィルター曲線

・リバーブ

・コンプレッサー

の3つを使った。

以前は、EQフィルター曲線とリバーブだけで何とかしようとしたけれど、ダメだった。

大事なのは、最後のコンプレッサーのようだ。

まず、EQフィルター曲線で、強調したいところ、控えたいところの周波数を決める。

但し、これは、後調整的に使うことになる。後述。

次に、リバーブで、広がり感を出す。

ここの数値は、適当、いい加減。(笑)

よくわからないので、適当に変えて、音を聴いて、値を変えて、を繰り返した。

録音状態、ジャンルや楽器によっても変わってくるだろう。

最後は、コンプレッサー。

これが一番大事な処理。
極端な話、上記2つをやらなくても、これをするだけでも随分と違う結果が得られる。

ネットにあった情報を元に、数値を変えたけれど、これもトライ&エラーで。

大事なのは、ここまでやって、音が違う、と思ったら、EQフィルター曲線を変更して、やり直すこと。

EQフィルター曲線で好みの音にしても、これら2つをすると、それが強調されて、返って耳障りになることがある。

例えば、高音をもっと抜かしたいと思って、EQフィルター曲線で高音域を上げて、これら2つを実行すると、キンキンした音になるかもしれない。

その時は、EQフィルター曲線で高音域を抑え気味にして、これらを実行する。

最初、それに気付かず、なんでこんなに違和感があるんだろう?と思っていた。

EQフィルター曲線で、違和感のある部分を抑え気味にしたら、改善された。

上記のEQフィルター曲線では、強調するどころか、抑え気味の設定になっているのはこういう理由。

で、出来上がったものがこれ。

上の2つが、オリジナル。
真ん中の2つが、そのオリジナルを、ノーマライズし、クリッピングを調整したもの。
下の2つが、今回のリマスタリング結果。

オリジナルと比べると、随分「骨太」になっているのがわかる。
ノーマライズだけよりも、音がより明瞭になり、音が前に出てきて、広がりも感じられ、聴きやすくなった。

面白いのが、今回の設定を他のピアノ曲に当てても、同じような感じられ方にならない。
それぞれに合わせて設定しないといけないというのがよくわかった。

試しに、お気に入りのHard Rockで、薄っぺらいなぁ、と思っていたものを、EQフィルター曲線とコンプレッサーを掛けてみたら、見違えるほどの音になった!
(音の広がりとかは必要ないので、リバーブは割愛。)

頼りなかった音が、Hard Rockらしい、骨太な音になった。

この音の変化具合がリマスタリングの醍醐味なんだろうね。

もし、設定値が同じなら、マクロを作成して、それを選択するだけで保存まで完結する仕組みを作るととても楽になる。

こういうことが出来るようになったら、レコード会社がお気に入りの音源をリマスタリングしてくれるのを待たなくても、自分で出来るし、しかも、自分好みの音に仕上げられるからいいね。

面白すぎる。(笑)

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