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2022年1月 7日 (金)

89db

朝は起きた頃は雲多めだったけれど、その後は太陽が出てくれた。

お昼頃からは雲が出て曇り。

そうでも、新年明けてから、それなりの天気が続いてくれていて、有り難い。

 

この間、SACDのことを書いてから、疑問というか、不思議に思うことが出てきた。

SACDを聴いた時、音圧が「低い」な、と思った。
別の言い方をすると、一般的なCDより音量が小さい。

同じ音量で聴くと、SACDの方が薄っぺらく感じる。
(音量が低いのだから、当たり前と言えば当たり前なんだろうけれど。)
とても、お金の掛かった音源とは思えないのである。(笑)

調べてみたら、SACDは、一般的なCDより、音量が6dbほど低く設定されているとのこと。

よく言えば、天井を高くすることによって、音の幅にゆとり(音割れしにくい)を持たせているそうだ。
SACDは、情報量が多く、繊細だからそういうことをしているのだろう。

だから、foobar2000のSACDの設定のところに、「Volume +6db」なんていうのがあるようだ。

こうしておけば、再生や変換掛ける時に、自動で6db分、音量を上げてくれる。

最初、意味が分からなかったのだけれど、SACDは、CDより6db低くなっている、というのを知って、合点した次第。

話を戻して、SACDを聴いているだけだったら、音量つまみを変更する必要性はほぼないだろうけれど、物理的に、SACDやCDをとっかえひっかえして聴いている人は、入れ替える度に音量つまみを変更しないといけないことになる。

かなり面倒だよね。

その点、デジタル・ミュージックの場合は、ReplayGainという考えがあって、ReplayGainが定めている基準に合わせて音量を「設定」してあげればいい。

そうすれば、SACDだろうが、CDだろうが、他の音源だろうが、ReplayGainをすることによって、音量が一定になり、曲によってボリュームを変更する必要性がほぼなくなる。

が、このReplayGainに関しても、疑問がある。

色々試行錯誤した結果、89dbをピークにするのがいいだろう、ということで、この数値が基準値になったらしい。

え、そうなん?
だったら、なんか矛盾というか、世の中の動きはおかしい!

最近のCD、というか、一般的なポピュラー・ミュージックは、これに沿っていない。
音楽業界とデジタル・ミュージック界では考え方が違っているのか?!

市販されている音源のピークは、89dbではなく、ピークメーターの0db内に収まるように、音量(音圧)が設定されている(ノーマライズされている)。
ということは、89dbよりも数値は大きい。

だから、こういう音源をReplayGainすると、必然的に、音量は下げられてしまう。

昔から、89dbでReplayGainをしているような人ならそれでいいだろうけれど、僕のように、今更こういうのを気にするようになると、全てそんなこと出来ない!になってしまう。(苦笑)

また、これは「気分」的な問題で、ピーク時は、0のところで止まるのは、見ていて気持ちいいし、すっきりする。

例えば、これはピークを89dbにした時のピークメーター。

こっちは、(ほぼ)0ピークに合わせたもの。

前者の、0に至らないところで上下しているのを見ているより、後者のピーク時が0になる方が気分的にはいいと思うのは自分だけ?!(笑)
(もちろん、このピークメーターを見ながら音楽を聴いているわけではないので、気にしなければいいだけの話だけれど。)

これまた少し前に書いた記事で、リマスタリングする時の「コンプレッサー」を掛ける時は、ノーマライズを実行し、ピーク時が0になるようにした。
そうすれば、ほぼどの曲も同じような音量で再生出来るからね。

流通している音源がノーマライズ(0がピークになるよう)されているんだったら、気分的には、そちらに合わせたいな、なんて思う。
そうすれば、ReplayGainをする手間も省けるし。

それ以前に、こういう89dbを基準にする、なんていうものが昔からあったんだったら、音楽業界もこれに従って、音源を全てが89dbをピークになるようにしておいてくれれば、音圧(音量)がバラバラな状況なんて発生しなかったのにねぇ。

なんでそういうことにしなかったのだろう?

なんとも煮え切らない、89dbという基準値である。(笑)

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