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2022年1月16日 (日)

衝撃

いい天気の日中。

昨日までと打って変わって、今日は寒くなった...

 

一昨日、ベートーヴェンの「運命」を改めて聴き返したことを書いた。

新し目の録音で、なんかいいのないかな?と思って、ネットで検索。

お勧めされていたものがいくつかあったのだけれど、その中に知らない指揮者の名前が。

どうやら、古い録音らしい。

正直、古い録音にはあまり興味がない。

でも、なんか気になったので、聴いてみた。

で、え?!?!?!と思った。

1960年前後に録音されたものらしいのに、とてもそんな古い録音とは思えない!

興味が湧いて、他の作曲家のものも探してみた。

だったら、あの作曲家だな、と思って検索。

そうしたら、かつて受けたことがないくらいの衝撃を受けた!

1960年前後の録音なのに、ステレオ感はあるし、楽器の位置もはっきりとわかる。そして、しぼんだようなくすんだ音ではなく、本当に綺麗な音。
1980年以降に録音されたものであっても、こぢんまりと眠い音のものなんて結構あるのに。

時代が時代だけに、若干、古臭さは感じるけれど、それを凌駕するくらいの「いい音」!

クラシックの音楽で、というか、「音」でここまで衝撃受けたのは初めてかもしれない。
それに近いものは、1年半ほど前に経験したけれど。後述。

その指揮者は、「Antal Dorati」。
全く知らない人だった...(苦笑)

まずは、ベートーヴェンの「運命」。

Beethoven - Symphony No. 5 (Dorati / London SO) - YouTube

好きな作曲家、チャイコフスキーの「悲愴」。

Tchaikovsky: Symphony no. 6 "Pathetique" (Dorati) - YouTube

「運命」では、それなりにいいな、と思ったけれど、この「悲愴」を聴いて、衝撃を受けたのである。

調べてみると、Doratiは、チャイコフスキーの「1812序曲」が出世作のようだ。
(この「1812序曲」は、ちょっとした思い入れのある曲。)
どこかで見て、うろ覚えだけれど、その1960年前後としては異例のミリオンセラーだったとか。
LPの時代、しかも、最初期の頃にミリオンセラーってすごいと思う。しかも、クラシックだし。

上記の「悲愴」を上回る衝撃がこれ。

Tchaikovsky: 1812 Overture, Op. 49 - YouTube

最後の盛り上がり、大砲のところなんて、え~💥💥💥って思うと思う。(笑)

録音は、1958年らしいのだけれど、とてもそんな時代の録音とは思えない!

面白かったのが、違う年台、違うオケで再録音していて、違いがあること。

比較してみたけれど、やっぱり上記の方がいい。

「悲愴」の方は、London Symphony Orchestraの方。もう一つは、Orchestre Symphonique de Vienne。
「1812」の方は、Minneapolis Symphony Orchestraの方。もう一つは、Detroit Symphony Orchestra。

この驚異の録音は、レーベル、マーキュリーによるもので、Living Presenceというコンセプトで作られていたらしい。

使ったマイクは、2,3本。

それでこの立体感、音場、音の綺麗さを作り出したのだから、恐ろしすぎる。
昔のエンジニアってすごいねぇ。

今の音って、特にオーケストラの音は、リスナーを包み込むような、やわらかな広がり重視の音だと思う。
イメージ的な形としては、奥に引っ込んだ扇形、かな?

マーキュリーの録音は、真っ直ぐこちらに向かって来るような音。
こういう音場が、ちょっと古臭いかな、と思わせるものだと思う。決して悪いということではないんだけれど。

で、上記に書いた、これに近い衝撃を受けた指揮者について。

それは、Fritz Reiner。
1年半ほど前に知った。

彼の、シュトラウス家のワルツを録音した音源で衝撃を受けたのである。

Doratiと同じ年代に録音されていて、これを初めて聴いた時、こんなに綺麗に録音できるんだ、と思わされた。
彼の場合は、Rシュトラウス関連の曲が有名。

このワルツの録音は、ソプラノ歌手エリーザベト・シュヴァルツコップフが「無人島に持っていく1枚」として選んだという逸話があるそうだ。

同じものではないかもしれないけれど、それがこれ。

Johann Strauss II & Josef Strauss - The Great Waltzes (reference recording: Fritz Reiner, Chicago) - YouTube

本当にいい音だと思う。

せっかくだから、同年代に録音された同じ曲を比較してみると面白いと思う。

Beethoven: Symphony No. 5, Reiner & CSO (1959) ベートーヴェン 交響曲第5番 ライナー - YouTube

Overture Festival 1812 - YouTube

「悲愴」は見当たらなかった。

Doratiの方は、先述の通り、まっすぐこちらに向かってくる音。
Reinerの方は、そこまで鋭くなく、もうちょっと優しい音。

どちらであっても、その当時の機材のことを考えると、脅威としかいいようがない。

もし、現代の機材をその当時の技術者が使ったら、どうなるんだろうね。

何気に聴いた、ベートーヴェンの「運命」からこんな流れになるとは思いもしなかったよ。(笑)

マーキュリーのCD、あるかな?と思って探してみたけれど、なかった。
先述の通り、古い録音にあまり興味がなかったからな。(苦笑)

あと、マーキュリーの録音で、器楽曲とかあったら聴いてみたいなぁ。
ざっと探してみたところ、オケがほとんどのようだけれど。

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