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2024年9月26日 (木)

不良セクタがあっても、HDDを使い続けられそう

空気感は、軽やかになってきたけれど、最高気温は、まだまだ30度超え。

 

一昨日に、HDD内のデータを整理、移動していたことを書いた。

随分前から、「代替処理保留中のセクタ数」が12ほどあって、気にはなっていたけれど、使っていて特に支障はなかった。

が、今回、データをコピーしていて、「巡回冗長検査 (CRC) エラー」が出て、どうやら、その不良セクタが関係しているようだった。

バックアップがあったこともあり、実害は、2つのファイルだけで済んだからよかったけれど、バックアップの重要性を改めて思った出来事だった。

随分前に、「代替処理保留中のセクタ数」を解消するために、標準(完全)フォーマットしてしのいだことがある。

今回も、それをやって終わり、でもよかったのだけれど、せっかくだから、他に対処方法がないか調べてみた。

使い続ける(酷使するような使い方)のは問題あるだろうけれど、最悪消えてもいいデータの保管庫としてなら使いたいし。

大きく3つあるよう。

1つ目は、「chkdsk」コマンドを使うやり方、2つ目は、その標準(完全)フォーマット、3つ目は、ゼロフィルするローレベル・フォーマット。

結論を書くと、この3つの中だと、時間的なこと、完全ではないけれど、妥当な対処方法は、2つ目の「標準(完全)フォーマット」だと思った。

下記の説明を読むのが面倒なら、「標準(完全)フォーマット」して様子見してみよう。
もしくは、一番最後に書いている、まとめを見よう。

今回のHDDは、700GBの、2.5インチの外付けHDDで、USB3.0接続のもの。

まず、chkdskコマンド。

chkdskコマンド

管理者権限で、コマンドプロンプトを開く

chkdsk ドライブ名: /f /r

途中で動きが止まるような時があったけれど、多分、その辺りが不良セクタだったのではないかと。

最初の予想時間は、2時間だったけれど、その止まったような感じになった時が数度あったので、3時間半ほどで終了。

残念ながら、代替処理保留中のセクタ数が増えただけで、解決ならず...

標準(完全)フォーマット

管理者権限で、コマンドプロンプトを開く

format ドライブ名: /fs:NTFS /y

コマンドラインではなく、ドライブを右クリックしてのフォーマットでもいい。
その時、「クイックフォーマット」のチェックは外すこと。

時間は、2時間50分ほど。

ゼロフィルのローレベル・フォーマット

管理者権限で、コマンドプロンプトを開く

format ドライブ名: /fs:NTFS /p:1

これが一番長く、5時間半ほど。

どれをやるにしても、TBのHDDだと、もっと時間が掛かることになる。

単純に書けば、3TBのHDDだと、おおよそ4倍強になり、標準(完全)フォーマットで、12時間弱、ゼロフィル・フォーマットだと、22時間強になるだろう。

標準(完全)フォーマットで、「代替処理保留中のセクタ数」は、0になったけれど、「セクタ代替処理発生回数」が増えた。
ゼロフィル・フォーマットでも同様。

その後、何度かファイルの読み書きをしていたのだけれど、また「巡回冗長検査 (CRC) エラー」が起こった。

でも、「代替処理保留中のセクタ数」はなかったので、何が原因かはわからない。

仕方ないので、また標準(完全)フォーマットしてみた。

そういうことをやっている時に知った情報があった。

なんと、不良セクタがある前後何GBかを未使用領域にし、使える領域を結合して使い続けるというもの。

不良セクタが、HDDのあちこちに点在していたら、これは出来ないけれど、もし、ある場所に固まっているなら、このやり方はとてもよさそうだし、不良セクタがあっても、HDDを使い続けられそう。

その情報があったのがここ。

不良セクタ がある ハードディスク を実用的に再利用(再生)する方法

不良セクタ有りのハードディスク (HDD) を再利用してみた

不良セクタが点在していないなら、やってみる価値はあると思う。

 

その不良セクタを発見するソフトウェアをいくつか見つけたので、紹介。

とても有名な、HD Tune。

HD Tune website

無料で使いたいなら、バージョン2.55のものを使用する。

但し、HDDの容量に、何TBかの制限があるようだ。

また、容量が大きいと、升目になっているマップが見切れてしまう。
今回使った700GBだと、最後の方は見えなくなった。

日本の会社が提供している、HDD-Scan。

世界で一番使いやすいハードディスク故障診断ソフトHDD-Scan

日本の会社が作っただけあって、わかりやすいし、見やすい。

最初の画面が立ち上がったら、「次へ」を押す。

「全体/部分 ディスク不良セクタ検査」を選び、次の画面で、検査したいHDDを選択し、「全体領域検査」を選び、下記の画面で、右上の「検査」ボタンを押すと、開始する。

同じような名前だけれど、HDDScan。

HDDScan - FREE HDD and SSD Test Diagnostics Software with RAID and USB Flash support

画面上のドロップダウンリストから、検査したいHDDを選択する。

真ん中の「TESTS」ボタンを押す。

左端の「VERIFY」を選択し、次の画面のセクタ開始、終了場所はそのままでいいと思うので、「>」を押すと、開始する。

実行中、「Map」タブを選択すると、HHDのクラスタ・マップがこういう感じで見られる。

「Graph」タブを選択すると、ディスクの速度状態が見られる。

不良セクタが現れたら、そこの場所が、何GBの場所かを押さえておこう。

どれも、2時間50分前後で終了した。

これも、TBのHDDだと、もっと時間が掛かることになる。

この3つの中だと、2番目のHDD-Scanが一番いいかな、と思う。

不幸中の幸いなのか、ゼロフィル・フォーマットをしたり、標準(完全)フォーマットを何度かしたからか、不良セクタが検出されなかった。

但し、セクタ代替処理発生回数が、最終的には、58になった。
現在は、こんな感じで落ち着いている。

リードエラーレートが10000になっているけれど、代替処理保留中のセクタ数は、0になっている。
見る時によって、数値が0の時もある。

不良セクタが検出されたら、先のページの情報の通り、その前後何GBを未使用領域にして再利用しようと思ったんだけれどね。残念。

ただ、巡回冗長検査 (CRC) エラーが出た辺りの場所の目途はついたので、その辺りに、最悪消えてもいいデータを書き込ませるようにして、保管庫として使うことにした。

まとめ。

不良セクタにあまり首を突っ込みたくない場合は、「標準(完全)フォーマット」をして、様子見する。

そのHDDを、もう少し安心して使い続けたい場合は、

と、以上が、不良セクタが発生しているHDDをどうやって使い続けるかのまとめである。

もちろん、自己責任でお願いします。

余談だけれど、いくつかの外付けHDDを動かしていて、うっかり、今回のHDDを、机の上から落としてしまった!(泣)

ウワー、壊れたか??と思って、PCに接続して動作確認。

チェックディスクをし、読み書きをし、S.M.A.R.T.情報を見てみたけれど、問題なさそう。

電源が入っていない時だったのが幸いだった。

電源が入っていたら、そうはいかないだろうけれど、意外と頑丈なんだね。

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