不良セクタがあっても、HDDを使い続けられそう
空気感は、軽やかになってきたけれど、最高気温は、まだまだ30度超え。
一昨日に、HDD内のデータを整理、移動していたことを書いた。
随分前から、「代替処理保留中のセクタ数」が12ほどあって、気にはなっていたけれど、使っていて特に支障はなかった。
が、今回、データをコピーしていて、「巡回冗長検査 (CRC) エラー」が出て、どうやら、その不良セクタが関係しているようだった。
バックアップがあったこともあり、実害は、2つのファイルだけで済んだからよかったけれど、バックアップの重要性を改めて思った出来事だった。
随分前に、「代替処理保留中のセクタ数」を解消するために、標準(完全)フォーマットしてしのいだことがある。
今回も、それをやって終わり、でもよかったのだけれど、せっかくだから、他に対処方法がないか調べてみた。
使い続ける(酷使するような使い方)のは問題あるだろうけれど、最悪消えてもいいデータの保管庫としてなら使いたいし。
大きく3つあるよう。
1つ目は、「chkdsk」コマンドを使うやり方、2つ目は、その標準(完全)フォーマット、3つ目は、ゼロフィルするローレベル・フォーマット。
結論を書くと、この3つの中だと、時間的なこと、完全ではないけれど、妥当な対処方法は、2つ目の「標準(完全)フォーマット」だと思った。
下記の説明を読むのが面倒なら、「標準(完全)フォーマット」して様子見してみよう。
もしくは、一番最後に書いている、まとめを見よう。
今回のHDDは、700GBの、2.5インチの外付けHDDで、USB3.0接続のもの。
まず、chkdskコマンド。
chkdskコマンド
管理者権限で、コマンドプロンプトを開く
chkdsk ドライブ名: /f /r
途中で動きが止まるような時があったけれど、多分、その辺りが不良セクタだったのではないかと。
最初の予想時間は、2時間だったけれど、その止まったような感じになった時が数度あったので、3時間半ほどで終了。
残念ながら、代替処理保留中のセクタ数が増えただけで、解決ならず...
標準(完全)フォーマット
管理者権限で、コマンドプロンプトを開く
format ドライブ名: /fs:NTFS /y
コマンドラインではなく、ドライブを右クリックしてのフォーマットでもいい。
その時、「クイックフォーマット」のチェックは外すこと。
時間は、2時間50分ほど。
ゼロフィルのローレベル・フォーマット
管理者権限で、コマンドプロンプトを開く
format ドライブ名: /fs:NTFS /p:1
これが一番長く、5時間半ほど。
どれをやるにしても、TBのHDDだと、もっと時間が掛かることになる。
単純に書けば、3TBのHDDだと、おおよそ4倍強になり、標準(完全)フォーマットで、12時間弱、ゼロフィル・フォーマットだと、22時間強になるだろう。
標準(完全)フォーマットで、「代替処理保留中のセクタ数」は、0になったけれど、「セクタ代替処理発生回数」が増えた。
ゼロフィル・フォーマットでも同様。
その後、何度かファイルの読み書きをしていたのだけれど、また「巡回冗長検査 (CRC) エラー」が起こった。
でも、「代替処理保留中のセクタ数」はなかったので、何が原因かはわからない。
仕方ないので、また標準(完全)フォーマットしてみた。
そういうことをやっている時に知った情報があった。
なんと、不良セクタがある前後何GBかを未使用領域にし、使える領域を結合して使い続けるというもの。
不良セクタが、HDDのあちこちに点在していたら、これは出来ないけれど、もし、ある場所に固まっているなら、このやり方はとてもよさそうだし、不良セクタがあっても、HDDを使い続けられそう。
その情報があったのがここ。
不良セクタ がある ハードディスク を実用的に再利用(再生)する方法
不良セクタ有りのハードディスク (HDD) を再利用してみた
不良セクタが点在していないなら、やってみる価値はあると思う。
その不良セクタを発見するソフトウェアをいくつか見つけたので、紹介。
とても有名な、HD Tune。
無料で使いたいなら、バージョン2.55のものを使用する。
但し、HDDの容量に、何TBかの制限があるようだ。
また、容量が大きいと、升目になっているマップが見切れてしまう。
今回使った700GBだと、最後の方は見えなくなった。

日本の会社が提供している、HDD-Scan。
世界で一番使いやすいハードディスク故障診断ソフトHDD-Scan
日本の会社が作っただけあって、わかりやすいし、見やすい。
最初の画面が立ち上がったら、「次へ」を押す。
「全体/部分 ディスク不良セクタ検査」を選び、次の画面で、検査したいHDDを選択し、「全体領域検査」を選び、下記の画面で、右上の「検査」ボタンを押すと、開始する。

同じような名前だけれど、HDDScan。
HDDScan - FREE HDD and SSD Test Diagnostics Software with RAID and USB Flash support
画面上のドロップダウンリストから、検査したいHDDを選択する。
真ん中の「TESTS」ボタンを押す。
左端の「VERIFY」を選択し、次の画面のセクタ開始、終了場所はそのままでいいと思うので、「>」を押すと、開始する。
実行中、「Map」タブを選択すると、HHDのクラスタ・マップがこういう感じで見られる。
「Graph」タブを選択すると、ディスクの速度状態が見られる。
不良セクタが現れたら、そこの場所が、何GBの場所かを押さえておこう。
どれも、2時間50分前後で終了した。
これも、TBのHDDだと、もっと時間が掛かることになる。
この3つの中だと、2番目のHDD-Scanが一番いいかな、と思う。
不幸中の幸いなのか、ゼロフィル・フォーマットをしたり、標準(完全)フォーマットを何度かしたからか、不良セクタが検出されなかった。
但し、セクタ代替処理発生回数が、最終的には、58になった。
現在は、こんな感じで落ち着いている。
リードエラーレートが10000になっているけれど、代替処理保留中のセクタ数は、0になっている。
見る時によって、数値が0の時もある。
不良セクタが検出されたら、先のページの情報の通り、その前後何GBを未使用領域にして再利用しようと思ったんだけれどね。残念。
ただ、巡回冗長検査 (CRC) エラーが出た辺りの場所の目途はついたので、その辺りに、最悪消えてもいいデータを書き込ませるようにして、保管庫として使うことにした。
まとめ。
不良セクタにあまり首を突っ込みたくない場合は、「標準(完全)フォーマット」をして、様子見する。
そのHDDを、もう少し安心して使い続けたい場合は、
- HDD-Scanを使って、不良セクタがどこにあるか特定する
- 不良セクタ がある ハードディスク を実用的に再利用(再生)する方法 や不良セクタ有りのハードディスク (HDD) を再利用してみたを参考に、不良セクタがある前後何GBを未使用領域にし、それ以外を結合してパーティションを作成し、使う
と、以上が、不良セクタが発生しているHDDをどうやって使い続けるかのまとめである。
もちろん、自己責任でお願いします。
余談だけれど、いくつかの外付けHDDを動かしていて、うっかり、今回のHDDを、机の上から落としてしまった!(泣)
ウワー、壊れたか??と思って、PCに接続して動作確認。
チェックディスクをし、読み書きをし、S.M.A.R.T.情報を見てみたけれど、問題なさそう。
電源が入っていない時だったのが幸いだった。
電源が入っていたら、そうはいかないだろうけれど、意外と頑丈なんだね。
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